妊娠後期の腰痛について |
川口市のカイロプラクターの端くれが一言 |
栗原カイロプラクティック研究所栗原輝久 |
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妊娠後期の腰痛について |
妊娠後期に入ると、出産に向けて骨盤がゆるんでくる。 兼古先生は、カテゴリーUが出ても、ブロックは使わずに治療していた。 逆子かどうか 胎児がどの位置にいるのかは、慣れると触診でわかる。私の場合、逆子になることはなかったが、 右向きになったり、左向きに寝ていたり、よく動いていた。 つわり つわりの原因については諸説があって、本当のところはわかっていない。 ただ体内の毒素を処理できないでいることは確かなようだ。 化学添加物を使った食品を食べると悪心は酷くなった(パンなどは以外に気づかない人が多い)。 肝臓ポンプ(内臓治療の一種)が大変に有効で、吐き気が早く治まる。 妊娠初期は、胎児の細胞が倍々に増え、最もエネルギーを必要とする時期であるので、 余計なものを食べて仕事を増やすと、体がNOサインを出すのかもしれない。 むくみ 妊娠後期に入って足がむくんできたが、兼古先生には異常なしと言われた。 和装の結婚式で、指がむくんで指輪が入らないとことが知られているが、 これは、思いカツラが頸椎を圧迫するためで、カツラをとれば、むくみは消える。 同様のことが妊婦の下肢にも起こる。腎臓、肝臓の機能が正常 ならば、妊娠中毒症ではない。アームメンター、CMRT(内臓治療)、 セラピー・ローカリゼーションなど調べる方法は幾つかある。 精神面 妊娠に限ったことではないが、マイナス要因は判っていてもあまり言わない方が良い。 言葉一つで、病気になったり、治ったりする事もあるということを忘れてはならない。 周囲から様々なことを言われ、かえって具合が悪くなっている人も多い。 |
4.病院での出産 |
日本の帝王切開は10%程度と言われている。実に10人に1人は腹切りの出産である。 兼古先生の患者で、 「帝王切開でないと無理と言われたが、手術の準備中に難なく生まれた」と報告してくれた 例があったが、この10%という数字は高過ぎるのではないだろうか。 病院出産と自宅出産の経験を持つ人は、自宅の方が楽だと言う。 病院ではあお向けで足を開いて固定され、腕には点滴、腹部にはモニター、鼻には 酸素の管を張り付けられる。 そこへ陣痛が来るのだから「まるで拷問のよう」と表現する人もいる。 出産するには力学的に言っても、しゃがむか、つかまり立ちか、 あるいは四つん這いの姿勢が自然である。 あお向けでは参道が登り坂になるため胎児も胎盤も出にくい。 医者が処置をしやすいだけで妊婦にメリットない。 またそこで「ヒーフーフー」だの「スーハーハー」だの慣れない呼吸法をやらされて、 それだけでくたくたになる妊婦も多い。 誰でも排便する時に、あお向けで足を固定されたらやりにくいのではないか。 多くの人にのぞきこまれ、いちいち触られ、 やれ息みが下手だの呼吸を合わせろだとの言われても落ち着けるだろうか。 一人でウーンとやっていれば出るものも出なくなる。 私は、自宅の浴室でしゃがんで出産したが、呼吸法も何もせずに、 本当にただウーンという感じだった。 小柄な方である私(身長155cm)が3400gの子を産むのは容易ではなく、 病院なら難産になっただろう。 主人の母は、病院であるあお向けになり、看護婦に怒鳴られながら、 やっとの思いで出産したそうだ。 やれやれと思ったら、胎盤が出ないため、医者の手でかき出され、 髪の毛が逆立つほど痛かったという。 あまりのショックに3日間、トイレにも立てず寝たきりだった。 祖母には「赤ん坊は四つん這いで産むもんだ。 あお向けなんかじゃ、力が入りゃしない」と言われたという。 |
5.お産は安全になってきた |
妊産婦や周産婦の死亡率が低下しているのは西洋医学の発達のお陰と信じられているが、 本当にそうだろうか。 私が幼少の頃、自宅に風呂はなくエアコンのなければ、窓もサッシではなかった。 冬は寒く、夏は暑い。20年前でもこれだけ違うのだから、50年前はもっと大変だっただろう。 水道や電気の無い所ではお産が安全であるはずがない。真夏や真冬の死亡率は高かっただろうし、 不衛生な場所で、手を洗うことも知らずに、感染だけでも多くの母子が亡くなった。 産後の肥立ちが悪くて・・・・・というのは感染や栄養不足も大きな原因だったと言われている。 今や自宅に風呂のない家はほとんどなく、室内は適温を保ち、清潔な寝具や衣類を沢山そろえる ことができる。母乳が足りない人が多いが、粉ミルクが手に入らない人はいない。 西洋医学が無くても死亡率は低下する環境なのである。 次に興味深い文献を紹介したい。 |
6.「バース・ライツ(生む権利)」サリー・インチ著より |
熟練した助産師が分娩介助を行う国々では、出産場所が自宅であれ、病院であれ、 周産期死亡率は低い(スウェーデン、フィンランド、オランダなど)これに対し、 正常分娩を産科医が介助する国々では死亡率低下が鈍い (助産師が産科看護士として働く国、アメリカなど)。 1970年のイングランドとウェールズでは、自宅出産での新生児死亡率は0.4%だが、 全体の新生児死亡率は1.7%であった。 周産期死亡率は、病院外での死亡を全て自宅出産に含むので、 病院に行く予定だったが、途中で生まれた場合など、自宅分娩を計画していなかった人々の 高死亡率を一緒にするので、自宅分娩が事実より死亡率が高いような印象を与える。 オランダで行われた5000件の自宅分娩の内、死亡した数例を調査したところ、 病院で防げたと思われる例は無かった。 1970年、英国周産期調査書の報告書の中で、デューは、病院の死亡率が自宅より16%も高い 原因がわからないと述べている。 オックスフォードで、医学的に異常が無い妊婦を誘発するグループと、 誘発しないグループに分けて比較した結果、誘発群の94%が鎮痛、 麻酔薬を必要としたのに対して、自然群は68%だった。 また、誘発により強い子宮収縮がもたらされ、胎児仮死発生率が上昇、鉗子分娩や帝王切開も それに伴い上昇した。誘発率33%、自然群19%。 1970年、英国で行われた国勢調査では、病院分娩の赤ちゃんの呼吸困難が、 自宅分娩の5倍あった。促進剤などの影響と考えられる。 7カ国、11の産科病院の協力によるラテンアメリカ協同研究で、 出産の際、ベッドに横たわる産婦のグループと自由な姿勢をとらせる産婦のグループとを 同数比較したところ、自由群で横たわったのは5%で、 95%は立つ、坐る、しゃがむ等の姿勢を選んだ。平らに寝ると、鉗子分娩、会陰裂傷が増加した。 サッセックスのマタニティ病院で、100人の産婦にいきみの指示をしなかったところ、 分娩時間が短縮され、鉗子分娩や会陰切開は対照群の半数だった。 アドミラルティ島のマナ族は、臍帯をつけたまま母子を対面させる。赤ちゃんを見て、 その声を聞けば、胎盤が出ると信じられている。 メドーズは助産師向けの著書の中で、 「母体側のい臍帯を止めない方がよく子宮が収縮し、胎盤が出やすい」と述べている。 臍帯切断まで数時間かける社会は、主に未開の国に沢山ある。 臍帯拍動停止を待たずに切断あるいはクリップで止めると、後で出血量が2倍になるなるが、 早く出産にとりかかるため、病院ではすぐに処置するのが一般的。 そのためか、胎盤残留も増加している。 臍帯切断の際、前後をとめてから切断するのは、まわりに血がとばないという短絡的な理由から、 拍動が停止すれば、そのまま切っても差しつかえない。 あお向けに寝かされ、呼吸を指示され、臍帯をすぐに切られる事で 多くの母子が苦しむ結果となった。 |
7.出生は、人格形成の基礎 |
病院で心も体も傷つけられる人は少なくない。その中でも胎児は口がきけず、 何がつらかったかを後で訴えることもできずに、苦しみを引きずることになる。 フロイトは、恐怖感や不安を持つ大勢の患者に接するうちに、 出産の際の心理的外傷が原因ではないかと推測した。「誕生を記憶する子供たち」の著者で 心理学者のデービッド・チェンバレンは、患者を催眠状態に入れると、 しばしば出征の記憶を口にする事実に驚き、研究に着手した。 そして誰でも1、2歳までなら出生の記憶があり、記憶は鮮明でも語彙に制限があるため、 一笑に付されることが多いと述べている。 「僕が出てきた時、どうしてあんなに明るかったの?どうして僕のお尻の穴を指で触ったの? どうして僕の鼻に管を入れてジュルジュル吸ったの?眼に変なお水を入れられて嫌だったなぁ、 ぜんぜんみえなくなっちゃったよ」。 これは、2歳の男の子が遊びながら話したことである。 チェンバレン氏が催眠で引き出した例もある。 「医者がわめきたてながら僕を引っ張る。こら!出ろ!出ろ!って。 僕の右肩を引っ張って、へんな風につかんで引き出そうとしている。 出口は充分開いているのに、お母さんは泣きながらいきんでいる。 お母さんの体はかちかちで、僕をぎっちり締めつけたままなんだ。 頭と右肩を猛烈に引っ張る。ああ、乱暴はやめろ!医者はひどいことを言う。 こんな厄介なヤツはいないとか、面倒かけやがってとか。 お母さんにも、きっと問題児だよ、とか言っている。違うよ、僕は問題児なんかじゃない!」 「頭が少し外に出ている。顔がぐるっとねじれてしまった。 体はぴったりはまって動かないから、顔を戻して体の向きを合わせよう。 医者が私のこめかみに手をかける。手を離して!そんな風にされたくない。 私は自分の力でやりたいの。痛いじゃないの。 長引くかもしれないけど、自分でやった方が、ずっと気分がいい」 「看護婦さんが、かわいいお嬢さんですよといって、私をお父さんに見せている。 お父さんはがっかりしている。私はゴードンのはずだったなんて! 大急ぎで女の子の名前を決めなきゃならないって。 お父さんは絶対男の子に間違いないと思っていたらしい」 「誕生をー」の本には、興味深い事例が沢山あった。 共通して、まぶしいライトと大勢の人にいじられることを不満に思っており、 また生まれた後、母親と離されて寝かされることに 「さびしい、お母さんはどこ?」と繰り返し訴えている。 赤ちゃんは冷静な眼で世の中を見、その記憶は、失われることはないのである。 人は、心が健康でなければ、体も健康にならない。 疑り深く、人の心を傷つけても何とも思わない人は、 いくら治療しても改善しない経験は、どなたにもあると思う。 そのような患者は、胎児の頃から無視され続けた子供の将来なのかもしれない。 妊婦の心身をケアすることは、安産に導くだけでなく、 子供たちの心と体の健康を守ることになると思う。 |
8.出産は生理学であって、病理学ではない |
超音波診断も内診も、とにかく何もせずにしゃがんで出産させるフランスの ミシェル・オダン医師は、それでも5%の分娩に帝王切開が必要であると述べている。 ということは、95%は何もしなくても子供を産めるということになる。 私が自宅で産みたいと話すと、出産経験のある友人は口を揃えて反対した。 「私は陣痛微弱で体力もなくなってきたけど、促進剤で助かった」とか 「帝王切開にしないと危険、と言われ、すぐに手術してもらって助かった」などなど。 病院で出産したためにそんな目に遭ったとは考えられないだろうか。 1989年の日本での自宅出産は0.1%(1373人)だが、 病因出産の死亡率を比較したデータは見つからなかった。 病院といっても、帝王切開率が40%近いところから、1%に満たない所もあり、 対応は様々だ。 愛知県の吉村病院では、年間500人近くの分娩を扱いながら、 帝王切開がなんと0.8%である。 薪割りや水汲みなど自然に触れる労働を課し、心と体の健康を重視する吉村医師のもとでは、 他の病院なら切ったり縫ったりされる人も、自然に産むことができる。 人間の力とは、これほど素晴らしいものである。 人間が本来持っている能力を吉村医師は上手に引き出していると思う。 本能を発揮できるようにしむければ、どこで産んでもスムースに事が運ぶと思う。 兼古先生の患者で会陰切開すら間に合わずに出産して、病院で驚かれた人がいたが、 定期的に治療することで、イネート・インテリジェンス (先天的知能、自然治癒力)が良く働くと思う。人間の本能は、計り知れない。 前述した吉村医師が99%自然に出産させるということは、 その本能が普段はいかに眠っているかを物語っていると思う。 |
9.生と死とカイロプラクティック |
かつて人間は、自分の家で生まれて、自分の家で死んでいった。 今は病院で生まれ、病院で死ぬ。 生まれるとすぐに口と鼻に管を差し込まれ、死ぬ時も口と鼻に管を差し込まれているかもしれない。 臨終に際し、「家で静かに死にたい」と願う人は多いが、胎児だって 「家で気持ち良く生まれたい」と願っているのではないだろうか。 尊厳死という言葉がもてはやされ、一方では自宅出産も増加している。 過剰な医療の介入を嫌い、人間本来の姿に戻ろうと動き出した。 世界一発達した西洋医学の到達したゴールは、我々の願っていたものではなかったのだ。 カイロプラクティック医学の目指すゴールは何だろう。 「骨格の整った人は、病気ではなく、眠るが如くこの世を去ってゆく。それが本当の死だ」 兼古先生は、こうおっしゃった。人間は自然の摂理によって生まれ、 自然の摂理により死んでゆく。全てはイネート・インテリジェンスの導きによるものだ。 私は鍼灸の学校を卒業したが、東洋医学の根本的な考え方は大変素晴らしいと思った。 驚いた事に、その考え方はSOTに取り込まれ、ハーモニック・テクニックにも取り込まれていた。 (カテゴリー分類は陰陽の病の分類に似ており、ハーモニック・テクニックのセンターリングは、 証をたてる前の経絡を整える作業に似ている)。 私は東洋医学もカイロプラクティックのテクニックもそれ程勉強していないので 詳しく説明できないが、人間を1つの宇宙として考える点で、 東洋医学とカイロプラクティックは共通点が多く、部品を組み立てるように考える西洋医学とは、 性質が異なると感じた。 21世紀を担う医学は、西洋医学か否か。幕末の頃、権力だけを振りかざし、 私利私欲に溺れた東洋医学者たちは、明治維新と共にその地位を失った。 当時、骨身を削る思いをして西洋医学を学んだ者達は、地位も、金も、 何もなくても人々のために働いた。 カイロプラクティックは、今年(1995年)100周年を迎えた。 現在、日本のカイロプラクターは、地位も権力も金も、本当に何も無い。 しかし何も無いから、我々は、常にハングリー精神を持ち、目を輝かして 未来を見ることができると思う。 多くの人々の幸せのために、カイロプラクティック医学が発展していくことを願ってやまない。 |
栗原カイロプラクティック研究所 (JR京浜東北線 川口駅「西口」より徒歩5分) 〒332-0023 埼玉県川口市飯塚1-4-24 カーサBJ 101 TEL 048(259)4177 施術 月、水、木、金、土曜日:午前8時から午後8時まで 火曜日は原則的に池袋で施術致します。 ※日曜、祭日の施術については電話で確認して下さい。 |