於多萌峠 9163(9263)レ 塩谷〜小樽
忍路のサミットを超えたC62は、桃内の3つの短いトンネルをくぐり、ダラダラと坂を下るようにして塩谷に到着します。ここも運転開始当所は通過扱いでしたが、やがてダイヤ改変とともに運転停車が設けられるようになり、発車シーンを見ることができました。ここにもいい感じの跨線橋があったんですよね・・・。
(↓1993年10月 塩谷)
駅を出てすぐに大きくカーブを切り、20‰の勾配。ここからほぼ3kmと短い間ながら、終着小樽までの最後の難関、於多萌峠にかかります。峠とはいえ、ちょっと木々の間から目を凝らせば、そこには小樽市街地から続いている町並みがチラリと見えます。この峠は小樽市内にある峠なんですよね。下の写真は塩谷を出て1km弱、246kmポストのところにあるSカーブ。ある夏の暑い日、C62も気だるそうな煙を吐きながら登ってきました。
(↓1993年8月 塩谷〜小樽)
その近く、遠方信号機が立ってるあたり、実はチラリと海が見える場所でもあったんですよね・・・本当にチラリと、ですが。ところが、そのほんのわずかに見えているだけの海に気を取られて早くシャッターを押しすぎて・・・。この時は一発勝負でワインダーのスイッチを切っていましたから、なんともしまらない写真になってしまいましたが・・・。(^^;
(↓1989年8月 塩谷〜小樽)
わずか3kmの峠路ではありますが、C62はここでも猛煙を吐いて驀進してきます。実はこの画面のちょっと右側には人工建造物がある場所なんですが・・・。町中の峠、ということを感じさせないためにはレンズの選択とフレーミングにけっこう気を遣った場所です。(^^;
はるか奥のカーブのところにはコブシの花が咲いていました。
(↓1992年5月 塩谷〜小樽)
その人工建造物というのは小樽コンクリートの工場でして・・・。塩谷トンネルの手前というのがけっこう有名な撮影地だったんですが、実はこのインカーブにその工場があって、ちょっとでも画角を右に寄せると、その工場の巨大な建造物が入ってしまうのでした。それでもここは夕方の光が美しく列車を照らしてくれる場所で人気があり、「タルコンカーブ」の愛称がついていました。工場のミキサータワーに大きくカタカナで「タルコン」と書いてあったんですよね。(^^;
(↓1993年10月 塩谷〜小樽)