ニセコ   9162(9162)レ〜9163(9263)レ ニセコ駅

 比羅夫。C62は坂を転がるように下りてきます。坂を登ったあと、一気にペダルから足を離して下りてくる自転車のようにロッドの音を軽快に響かせながら・・・。自分の体に当たる風の感触を楽しむようにしながら・・・。
 (↓1992年8月 比羅夫)

比羅夫 9162レ

 小樽を出てから1時間40分。上り快速「C62ニセコ」は終着のニセコに到着します。
 到着したC623はしばしホームで休息。この間、「C62ニセコ」に乗ってきた乗客たちの記念撮影のモデル役を務めます。
 (↓1993年8月 ニセコ)

 ひと通りモデル役を務めたC623は、やがて客車を開放し転車台へ。わずかな距離の移動ですが、乗務員も再び真剣な表情に戻ります。
 (↓1993年10月 ニセコ)

ニセコにて

 この転車台は、1990年からのニセコ延長運転に備えて、かつて根室本線の新得駅にあったものを1989年の10月に移設したものでした。今は本線との連絡線を切断されてしまっていますが・・・。
 (↓1995年9月 ニセコ)

ニセコ 転車台

 この頃、本線をまたぐ大きな道路橋はまだ一部工事中だったですね。人が渡ることはできましたけど・・・。今はここから熱郛に向かうC11のニセコ発車を撮影するのが定番になってますよね。(^^)
 (↓1995年9月 ニセコ)

ニセコ 転車台

 転車・給水を終えると、C623は数十メートル前進して帰路の列車牽引まで待機。乗務員もしばし休憩となります。この間、再びC623は多くの人々に囲まれ、記念撮影のモデルに。小学生の子供たちにとってはこの機関車の大きさというのが特に印象的だったでしょうね。
 (↓1995年9月 ニセコ)

ニセコにて

 休息しているC62を横目に小樽行きの気動車が入線してきます。この気動車で比羅夫や倶知安に向かい、9163レを撮影することも多かったですね。
 (↓1993年8月 ニセコ)

ニセコにて

 やがて下り「C62ニセコ」の発車時刻が近づくと、C623は再び動き出し、到着した状態で待機していた客車に再び連結して発車準備を整えます。2時間ちょっとの休息を取ったC623は帰路の険しい峠路に挑む前のウォーミングアップなのか、盛んに黒煙をまっすぐ中空に吹き上げていました。
 (1992年8月 ニセコ)

ニセコにて

 交換の気動車が入線してくる。まもなく発車。乗務員の表情も再び厳しいものになります。
 (1995年9月 ニセコ)

ニセコにて

 冠雪を迎えた羊蹄山に見送られるようにニセコを発車していくC62。高々と上がった黒煙は羊蹄から吹き降ろす風にあおられて大きく流されます。小樽までの帰路にはまた険しい峠越えが待ち構えています。
 (1995年10月 ニセコ)

ニセコ発車 9263レ