回転する円板における矛盾

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電子スピンは存在しない。
GPS 衛星時計の相対論効果は間違い。

回転する円板の 非ユークリッド幾何学による円周

(Fig.1) 回転する円板 (disc) の”本当の”円周はどっち?

Fig.1 の 左図では、中心に穴の開いた 円板状の剛体が静止している。
観測者 A は その中心の穴の中で静止している。
観測者 B のみが その円板の上に乗っている。
この円板の半径は R である。
長さが " l0 " である短い棒が N 個 その円周上にきっちりとならんでいるとする。
つまり、この円板の円周の長さは 2πR = Nl0 ということになる。

Fig.1 の右図では、この円板は 角振動数 ω で回転している。
この半径 R は 各棒の動いている方向と垂直であるため、この半径 R は ローレンツ収縮しない。
静止した観測者 A は 通常のユークリッド空間にいるため、観測者 A からの視点の 円周は常に 2πR になる。
しかし 各棒のローレンツ収縮のため、円板が回転しているとき この 2πR は Nl0 に等しくなくなる。
これは 特殊相対論における完全なるパラドックスである (= エーレンフェストのパラドックス )。

このパラドックスは 特殊相対論が 最初から x, y, 回転などの 2方向以上の方向を考慮してこなかったという 弱点に起因している。

板と一緒に回転している 観測者 B からの視点では ( Fig.1 の右図 )、各棒の長さは " l0 " である。なぜなら 動いている観測者 B は 回転している各棒に対して静止系にあるからである。
観測者 B は 非ユークリッド空間 (= 回転座標系 ) にいるため、円周が 2πR よりも少し長くなる。
これはつまり 非ユークリッド空間では、円形が少し歪められて 長くなることを意味している。
この解釈は 標準的な一般相対論に基づいたものである。
( もちろん、あなたがたが 一般、特殊相対論を信じている場合の話である。)

特殊相対論の弱点は "回転" である。

この ”異なった円周”のパラドックスを解決するために、回転する剛体板は 半径 R を収縮させるため 壊れる必要がある。
もちろん、この剛体である円板が壊れなければ、このパラドックスは 特殊相対論が自己矛盾を含んでいるという事実を示していることになる。

(Fig.2) 観測者の "見る力" が 電線を回転させた!

このページに示したように、中性の電流は ローレンツの法則を満足するために 観測者の単純移動のみで 奇妙な電荷を生じさせる。
特殊相対論は このローレンツ力の式 ( F = eE + ev×B ) が成り立つ方向のみ に対応した理論である。
そのため 最初から この電線が回転する方向 (= 生じた電荷によるトルク ) に関しては対応できないのである。
これは、明らかに特殊相対論における 重要な弱点である。

(Fig.3) 観測者の "見る力" が荷電粒子を動かせた?

Fig.3 では、中性の電線のループの近くに マイナス電荷とプラス電荷が1つずつ 静止している (= S 慣性系 )。
しかし S' 慣性系では Fig.3 右に見られるように、これらの電荷 が 奇妙に帯電してしまった 電線に引きつけられてしまう。
この方向が 特殊相対論の 弱点を示している。
なぜなら 電荷に作用する 磁気力は 電荷の運動方向に平行な方向には働かないからである。
つまり 特殊相対論は 2方向以上で破綻する いい例である。

(Fig.4) 直角レバーのパラドックス。

このページに示したように、Fig.4 は 触れることのない観測者の単純移動のみで 静止した直角レバーが回転してしまうことを示している。
これも完全に特殊相対論のパラドックスである。
結果的に 特殊相対論は 2つ以上の方向を正確に扱えないのである。
これが 相対論における問題の本質であり、特殊(一般)相対論が間違いであることを証明するものである。

通常の相対論の教科書は "ダミー"のパラドックスばかりではなく、これらの "真の"パラドックスを取り上げなければならない。
( しかし残念ながら これらの重要なパラドックスは 通常の教科書には皆無である。なぜなのだろうか? )

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2012/6/21 updated This site is link free.