Sea to Summit(大和川)2

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「川沿いを歩いたら、何か面白い発見があるかも!」ということで、

現在、手始めに、大和川沿いを歩いているのでした。

前回は、河口から2km遡ったところで「プラスチックごみ」の話になり、歩きが止まっておりました。

今回は、その続きを歩き進めることにしましょう!



河口から2.4キロメートル地点です。「阪堺大橋」にやってきました。

大阪府道29号(大阪臨海線)との交点です。

府道29号は、大阪南部を泉佐野市まで貫く、最も海岸寄りの道です。

排気ガスや騒音問題を意識してでしょうか、大型トラック等が、大阪南部の南北移動に利用しています。



河口から3.2キロメートル地点です。 200メートル先に「大和川大橋」があります。

国道26号線との交点です。

国道26号線は、2桁番号の国道なので「一級国道」ですね。

別名を「紀州街道」とも言い、大阪の中心と和歌山を結んでいます。

元々の紀州街道は、ここよりも少し東にあり、もっと細い道です。

国道26号線の上に被さっている高架は、阪神高速15号堺線です。

 

河口から3.6キロメートル地点です。 南海本線の鉄橋があります。

鉄橋を支える橋桁には、水位を見るためでしょうか、目盛がついています(右の写真)。

この目盛り方ですと、「水深が何メートル!」というのを見るのではなく、

「鉄橋まで(線路まで)あと何メートル!」というのを見るのでしょうね。

 

河口から3.8キロメートル地点です。「大和橋」にやってきました。

この橋を渡って南北を往来するのが、旧紀州街道です。

ここから、石柱の距離標が出てきました(右の写真)。

現在地を知らせるときや、河川測量をするときに役立ちます。



河口から4.0キロメートル地点です。阪堺電軌阪堺線の鉄橋があります。

ここの路面電車は古い!

1928年に製造された「モ161形」は、定期運行している路面電車として、日本最古のものです。



この写真に移っているのは、食パンが入っていた外側の紙箱です。

阪堺電車100周年を記念して、昭和40年代に走っていた「モ161形」の復元車がデビューしたのですが、

それに合わせて、地元のパン屋さんが作ったのでした。



河口から4.2キロメートル地点です。「遠里小野橋」にやってきました。

大阪府道30号(大阪和泉泉南線)との交点です。

この道を、真っ直ぐ2kmほど南下していくと、当塾があります♪



この府道、「大阪和泉泉南線」であることは間違いないのですが、

番号である「30」に対して、世代によっては、混乱を生じさせています。



私の父は、昭和20年代生まれですが、この「道」のことを「13号線」と呼んでいます。

私の父に限らず、地元に住む、ある年齢より上の方々では「13号線」が一般的な呼び名です。

「30号」が間違いなのかと言うと、そうではなく、むしろ、「30号」が正式であり、

正式な「大阪府道13号線」は、京都市と大阪府守口市を結ぶ「京都守口線」です。



なぜ、このようなことになっているのかと言うと、

昔、狭かったこの道を拡張する計画が持ち上がったときに、

「道幅を13間(げん)にする」という話だったらしいです。

「メートル法」ですと、1間 = 1.8mなので、1.8×13=23.4mですね。

拡張工事の計画が発表されたのが1954年であり、そのときから、

「道幅13間ある道路」 → 「13間道路」 → 「13号線」という具合に、

愛称として定着していったのかも知れません。

「府道30号」の番号が付けられたのは1984年のことですから、

小さい頃から30年間、「13号線」で慣れ親しんだ世代ですと、

正式名称よりも愛称の方が頭から離れないかも・・・ですね。



ちなみに、2012年に作成されたハザードマップでは、

「府道和泉泉南線(13号線)」という表記だったようです。

正式名称ではないけれども、地元住民に定着した愛称の方が、緊急時には分かりやすいかも・・・という、

配慮があったのかも知れません。



現在のハザードマップでは、「大阪和泉泉南線」とだけ表記されており、

「13号」と「30号」、いずれの番号も掲載されていません。

他の地域から引っ越されてきた方々の人数が増えるにつれて、

「正式とは異なる、誤った呼び名を放置するのは、紛らわしい!」という批判が出てきて、

「13号」の表記が削除されたようです。



「郷に入りては、郷に従え」という言葉がありますが、この場合は、当てはまらなかったのでしょうか・・・。



過疎地域を活性化させるための移住や、被災地からの避難・・・だけではないでしょうが、

色々な目的をもって、色々なタイミングで、人は移住します。

移住先にある元々の文化・習慣と、新しくもたらされた文化・習慣が、上手く調和すると良いですね。


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