フェリーすれ違いの予測

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今年の夏は、商船三井フェリー(東のさんふらわあ)に乗ってきました。

普段、算数・数学で計算していることが、現実の世界で実際に生じているか検証するために・・・。

元々は、昨年に計画していたのですが、昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響が抜け切れておらず、

さんふらわあ就航50周年の年にあたり、多くの人が行き来するだろう・・・と思ったので、やめました。



さて、乗った船は「さんふらわあ さっぽろ」で、大洗港(茨城県)を19時45分に出港し、

苫小牧港(北海道)に翌日の13時30分に着きました(航行時間17時間45分)。

この船と、苫小牧から大洗に向かう船が何時頃に海上ですれ違うか?・・・というのが、今回の問題です。



大洗〜苫小牧のさんふらわあは、1日2往復(夕方発の上下便 + 深夜発の上下便)あります。

苫小牧発大洗行きの夕方便は、18時45分発、翌日14時ちょうど着なので、航行時間は19時間15分。

苫小牧発大洗行きの深夜便は、1時30分発、19時30分着なので、航行時間は18時間ちょうどです。



まず、夕方便とすれ違うのが何時頃になるのか計算してみましょう!

大洗から苫小牧までの距離を L( km )とすると、私の乗った大洗発の船と、夕方便の船の速さは、それぞれ



となります。 夕方便が出港してから、x 時間後にすれ違うとしましょう。

すると、その間に、私の乗った船が進んだ距離、夕方便が進んだ距離は、それぞれ、



となります。 これらを合わせたものが L( km )になるわけですから、次の式が成り立ちます。



これを解くと、



となります。 つまり、18時45分から9時間45分後の、翌日午前4時30分に、

私の乗った船と夕方便はすれ違うことになります。・・・こりゃー、えらく早起きしなくちゃいけません。



次に、私の乗った船と深夜便がすれ違う時間を、同様な考え方で計算してみたところ、

「翌日の午前7時30分」と求まりました。 これなら、無理なく起きれそうです。

もちろん、これらの計算は、離岸から着岸まで、船の速さが一定であることを仮定していますし、

潮の流れ方によっても、多少のズレが生じるかも知れません。

そこで、外の様子を伺う“見張りの時間”を、午前7時〜午前8時として、見張っていました。

その結果、ほぼ、予想通りの時刻に、苫小牧発の深夜便を目撃することができました。

このように、理論値と観測値を突き合わせ、比較することは大切なことだと思います。




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