楕円体面上の極座標表示

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地球は回転楕円体と見なせます。

この楕円体面上の点P(x, y, z)を緯度θの関数として表すことができれば、

θ1 からθ2 まで移動したときの孤長Sは、次の式で求めることができます。







図のように、地球の中心Oから地表面にある点Pまでの距離をr、

OPと赤道面(xy平面)とのなす角(地心緯度)をφ、x軸から東回りに測った経度をλとすると、

直交座標(x, y, z)と極座標(r, φ, λ)の関係は、次のようになります。



ここで、まず、子午線に沿って移動すれば経度は変化しないので、λは定数と見なせます。

あとは、rをφで表すことができれば、緯度の1変数関数として扱うことができます。



回転楕円体の赤道半径をa、極半径をbとすると、P(x, y, z)は、次の方程式を満たします。



今、rとφの関係を見たいだけなので、3次元よりも2次元に、次元を下げた方が分かりやすいでしょう。

λ=90度として、yz平面で考えます。



となるので、



変形すると、



r>0なので、



これでrをφで表せたので、1変数関数にすることができます。



ここまで来て、「あれ?」と思っている方もいるかも知れません。

冒頭で、緯度をθで表していたのに、最後には緯度がφになっています。

なんで違うの?・・・と疑問を持たれた方はするどい!

実は、「地心緯度」と「測地緯度」の違いです。

これについて、次回、詳しくお話したいと思います。


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