惑星たちは、一直線に並ぶ?
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地球を含め、太陽系には8個の惑星があります。 それらの公転周期(太陽のまわりを一周するのにかかる時間)はバラバラです。 果たして、これらの惑星は、一直線上に並ぶことがあるのでしょうか? では、公転面は、すべて同一平面上であるとして考えてみましょう! まず、8つの惑星について、それぞれの公転周期は以下の通りになっています。
実際には、天体観測から直接、公転周期が判明することはなく、 会合周期と地球の公転周期から、各惑星の公転周期を計算します。 あるとき、8個の惑星が一直線上に並んでいるとします。 ここから、一斉に惑星が動きだし、次に一直線上に並ぶのが何日後(何年後)かを計算するわけです。 小学5年生で学ぶ「最小公倍数」を考えれば良さそうですね。 そのためには、まず、それぞれの数を素因数分解しなければなりません。 88=2×2×2×11。 225=3×3×5×5。 365=5×73。 このくらいなら、何とかなりそうですね。・・・次は、どうでしょうか? 687=3×229までは進みますが、229が、さらに素因数分解できるのか?・・・となります。 4333に至っては、そもそも素因数分解できるのか? これ素数じゃないの?・・・と思ってしまいます。 さらに控える巨大な3つの数「10760」「30690」「60184」。 うーむ、なかなか手ごわい相手です。 さて、何とか頑張って素因数分解を終えたら、最小公倍数を求めます。 かなり巨大な数が登場しますよ〜。・・・答えは 「3622垓5517京293兆480億5568万年」 です。 確か、宇宙が誕生したのは138億年前ですよね。 それよりもはるかに大きな数。 実際に、8個の惑星が一直線上に並ぶことって、あるのでしょうか? |
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