区分求積法と積分計算

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【区分求積法による面積の求め方】


連載 面積(#01)】では、直線のみで囲まれた図形「多角形」の面積の求め方を紹介しました。

今回は、図形の一部が曲線の場合、その図形の面積をどのようにして求めるかを考えます。

例として、2次関数 y = x2 とx軸、直線 x = 1 で囲まれた図形の面積・・・(S)を求めることを考えます。

「2次関数」をまだ知らない人は、まず、2次関数について学びましょう!・・・中学3年生の数学の出番です。



上図のように、区間 [0, 1] をn等分して、

区間 [(k-1)/n, k/n] を底辺、k = 1, 2, ・・・, n に対し、(k/n)2 を高さとする長方形を作ります。

このとき、これらの長方形の面積の和は、次のように表されます。



どうして、このようになるのかは、高校2年生で学ぶ「数列」を学べば分かります。一緒に勉強しましょう!



上の式で表された「長方形の面積の和」は、nの値が大きくなるにつれて、面積(S)に近づくはずです。

・・・というわけで、nを無限大にした極限をとってみましょう!



「極限」については、高校3年生で学びます。学年に関係なく、向学心旺盛な人、集まれ!



以上により、2次関数 y = x2 とx軸、直線 x = 1 で囲まれた図形の面積(S)が「1/3」と求まりました。

このようにして求める方法を「区分求積法」と言います。



【積分計算による面積の求め方】


ところで、2次関数 y = x2 を区間 [0, 1] で積分すると、どうなるでしょうか?



「積分」については、高校2年生で学びます。「微分」と併せて学びましょう!



積分計算による「1/3」という値、区分求積法で求めた面積の値と一致しています。

これは、この例だけの偶然ではなく、どのような場合においても、必ず一致します。

そこで、面積を求めるときに積分計算を利用しよう!・・・ということになりました。



接線の傾きを求めるときに微分計算をしました。微分の逆計算が積分ですが、

「接線の傾きの逆が、どうして面積なんだ?」という疑問を持ったことはありませんか?

特に因果関係はありません。面積を求めるときに、積分計算を利用しているだけのことです。

「面積を求めるための操作が積分である。」ということではなく、

「面積を求めるときに、たまたま積分が使える。」というだけのことです。



【高校数学「数学U・B」「数学V」に挑戦!】


その一部に曲線がある図形の面積を求める場合、

高校2年生あるいは3年生で学ぶ数学の内容を理解する必要があります。

「一気に難しくなるな〜。」と、怖気ついてしまいそうですが、

「知りたい!」「理解したい!」という向学心さえあれば大丈夫!!

(逆に、その気持ちがなければ、学校授業もつまらないものになってしまうでしょうが・・・。)

人に言われて動くのではなく、自分から積極的にアクションを起こしてみましょう!

その方が、人生、絶対に楽しいですよ♪


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