「生命の起源」について考える
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4月18日は「発明の日」です。 現在の特許法にあたる「専売特許条例」が1885年4月18日に公布されたことに由来します。 これに因み、毎年、4月18日を含む月曜日から日曜日までの1週間は「科学技術週間」とされ、 科学技術についての理解と関心を深めるために、 全国の科学館・博物館などの施設では、科学技術に関するイベントが実施されます。 この科学技術週間に合わせ、文部科学省は、毎年、 科学の知識を親しみやすく示したポスター「一家に一枚」を制作・配布しています。 2017年のテーマは「細胞」です。 (昨年のテーマは「水素」でした。) 現在、地球上に存在する約3000万種とも言われる多様な生物は、皆、細胞を基本に生きています。 生物の存在を示す最古の痕跡は、 グリーンランドで見つかった約38億年前にできた堆積岩に含まれていた炭素とされています。 しかし、このような痕跡が見つかっているにも関わらず、どのようにして生物が誕生したのかは不明です。 地球上で(無機物)→(簡単な有機物)→(複雑な有機物)→(生命の誕生)という順に進み、 生命が誕生したという考えがあります。・・・「化学進化説」です。 アミノ酸集合体と脂質を混合すると、プロテイノイドと呼ばれる、細胞に似た構造が形成され、 これが細胞の起源ではないかという説もあります。 一方で、有機物は地球外からやってきた、とする考えもあります。 この考えの前提となるのは、地球外に有機物があるということ。 アメリカ航空宇宙局(NASA)の探査機スターダストが宇宙から持ち帰った試料を分析したところ、 アミノ酸の1つであるグリシンが含まれていることが分かったのは2009年のこと。 2014年に打ち上げられ、2020年に戻ってくる予定の「はやぶさ2」の計画では、 “有機物のサンプルリターン”が期待されています。 |
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