「測地学」という学問分野
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【測地学】 映画「剱岳 点の記」で山岳測量を行った参謀本部陸地測量部は、今の国土地理院の前身です。 その流れもあって、現在、日本国内における「すべての測量の基礎となる測量」は国土地理院が行っています。 国土地理院のホームページを見てみると、測量に関する様々なデータが掲載されています。 その中には、三角点や水準点などの「基準点」データはもちろんなのですが、 重力や地磁気に関するデータもあります。・・・いったい何のために測っているのでしょうか? 国土地理院は、日本国内における任意の点の位置を決定するための測量を行っていますが、 これを日本国内だけに限定することなく、地球規模で考えると、 地球上の任意の点の位置を決定する測量となります。 これを、“地球を測る”ということで「測地」と言い、その専門分野を「測地学」と言います。 グローバル化が進む昨今においては、 各国が自国のことだけを考えるのではなく、地球規模で考える必要があります。 日本で生じる地殻変動は、地球規模で考えると、どのような現象なのでしょうか? そのようなことを考えるためには、地球全体の形や大きさを詳しく知っておく必要があります。 そのためには、重力や地磁気の観測も行い、より詳細なデータを収集する必要があるのです。 次回から、測地学の歴史を少し見てみることにしましょう! |
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