セントラルドグマ
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核酸が遺伝子の本体であることは分かりました(詳しくはこちら)。 では、核酸とタンパク質の関係は? ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 各項目がマスターできているか、自分では分からない・・・という方も御安心を! こちらで診断(テスト)していき、まだ理解できていない項目は補強します。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 先取りしたい方は、その学年に到達する前に学べば良いでしょう。 【一遺伝子一酵素説】・・・1つの遺伝子は1つの酵素の合成を支配する、という考えです。 (01)先天性代謝異常症・・・生まれつき、代謝の働きが阻害されているために起きる症状です。 (02)アルカプトン尿症・・・新生児の尿が酸素に触れると黒く変色する先天性代謝異常症です。 (03)アーチボルト・ギャロッド・・・1908年、アルカプトン尿症が遺伝病であることを発表しました。 (04)ジョージ・ビードル・・・1941年に「一遺伝子一酵素説」を提唱したアメリカの遺伝学者です。 (05)エドワード・テータム・・・1941年に「一遺伝子一酵素説」を提唱したアメリカの遺伝学者です。 (06)アカパンカビの実験・・・ビードルとテータムが行った、「一遺伝子一酵素説」を示唆した実験です。 (07)一遺伝子一ポリペプチド鎖・・・「一遺伝子一酵素説」を、さらに発展させた考えです。 【セントラルドグマ】・・・「一遺伝子一ポリペプチド鎖」の仕組みを考えてみましょう! (08)フィーバス・レビーン・・・1909年に核酸の構成糖リボースを発見したアメリカの生化学者です。 (09)2種類の核酸・・・レビーンは1929年にリボースとは異なる核酸の構成糖を発見しました。 (10)DNA(高2)・・・デオキシリボースが構成糖で、塩基としてA・C・G・Tをもつ核酸です。 (11)RNA(高2)・・・リボースが構成糖で、塩基としてA・C・G・Uをもつ核酸です。 (12)セントラルドグマ・・・DNAがmRNAに転写・翻訳されてタンパク質になる、という考えです。 【転写】・・・DNAの遺伝情報をmRNAに託します。 (13)mRNA(高2)・・・核内で、DNAの遺伝情報のうちアミノ酸合成に必要な部分が転写されたもの。 (14)RNAポリメラーゼ(高2)・・・DNA鎖を鋳型として転写し、mRNA前駆体を合成する酵素です。 (15)プロモーター(高2)・・・RNAポリメラーゼが結合する、転写を指示するDNA領域です。 (16)mRNA前駆体(高2)・・・転写されたままの状態では、エキソンとイントロンを含んでいます。 (17)エキソン(高2)・・・アミノ酸配列を指定するための遺伝情報を持っています。 (18)イントロン(高2)・・・遺伝情報を持っていません。 (19)スプライシング(高2)・・・前駆体からイントロンが切断され、エキソン部分がつながります。 (20)選択的スプライシング(高2)・・・1個の遺伝子から複数のタンパク質が生じる仕組みです。 【翻訳】・・・mRNAからの遺伝情報をもとに、タンパク質が合成されます。 (21)核膜孔(高2)・・・核内で生じたmRNAの出口です。 mRNAはリボソームに向かいます。 (22)rRNA(高2)・・・全RNAの80%を占めます。 リボソームを構成しています。 (23)リボソーム(高2)・・・アミノ酸からタンパク質を合成する場所です。 (24)tRNA(高2)・・・アミノ酸をリボソームに運んできます。 (25)アンチコドン(高2)・・・mRNAと相補的なコドンです。 (26)コドン(高2)・・・個々のアミノ酸を指定する、3個の塩基の組合せです。 なぜ3つ? (27)マーシャル・ニーレンバーグ・・・1961年にコドンを解読したアメリカの遺伝学者です。 (28)ハー・コラーナ・・・1961年にコドンを解読したアメリカの分子生物学者です。 (29)開始コドン(高2)・・・合成開始を指令するコドン「AUG」です。 (30)終止コドン(高2)・・・合成停止を指令するコドン「UAA」「UAG」「UGA」です。 (31)シグナル配列(高2)・・・合成されたポリペプチド鎖の行く先を決めるN末端配列です。 (32)翻訳後修飾(高2)・・・翻訳されたポリペプチド鎖は、切断やリン酸化などの修飾を受けます。 (33)シャペロン(高2)・・・ポリペプチド鎖の修飾を助けるタンパク質です。 「分子遺伝学」の一覧へ |
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