染色体説
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中学1年生の「数学(幾何)」で、次のように教わります。 「立体(3次元)は、平面(2次元)を平行移動させたものの集まり」 「平面(2次元)は、直線(1次元)を平行移動させたものの集まり」 「直線(1次元)は、 点(0次元)を平行移動させたものの集まり」 つまるところ、すべての立体は、点の集合体です。 中学2年生の「理科(生物)」で、次のように教わります。 「1つの個体(生物)は、器官の集まり」「器官は、組織の集まり」「組織は、細胞の集まり」 つまるところ、すべての生物は、細胞から成り立っている・・・これが「細胞説」です。 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【細胞説】 (01)サハリアス・ハンセン・・・オランダの眼鏡職人です。 1590年に顕微鏡を発明しました。 (02)顕微鏡(中1)・・・肉眼では見えない小さなものを詳しく観察する器具です。 (03)ロバート・フック(1635−1703)(高2)・・・イギリスの博物学者です。 1665年、顕微鏡を用いてコルクの小片を観察し、 「生物は細胞から作られている。」と考えました。 (04)アントニ・レーウェンフック(1632−1723)(高2)・・・オランダの商人・科学者です。 細胞核の描画として現存する最古のものは、1719年にレーウェンフックが描いたものです。 (05)ロバート・ブラウン(1773−1858)(高2)・・・イギリスの植物学者です。 1831年に、細胞核を再発見しました。 “再発見”というのは、恐らく、古さでいえば、レーウェンフックですが、 学会で正式に発表したのはブラウンだった、ということでしょう。 (06)マティアス・シュライデン(1804−1881)(高2)・・・ドイツの植物学者です。 1838年に、植物について「細胞説」を提唱しました。 (07)テオドール・シュワン(1810−1882)(高2)・・・ドイツの動物学者です。 1839年に、動物について「細胞説」を提唱しました。 【細胞分裂】 (08)ルドルフ・フィルヒョー(1821−1902)・・・ドイツの生物学者です。 1855年に、細胞は分裂して増える、という説を発表しました。 (09)細胞分裂(中3)・・・1個の細胞が2つに分かれて、2個の細胞になることです。 (10)細胞分裂の種類(中3)・・・「体細胞分裂」と「減数分裂」があります。 (11)体細胞分裂(中3)・・・分裂の前後で、核中の染色体数は変わりません。 (12)染色体(中3)・・・細胞分裂時に観察される、色素で濃く染まる棒状の構造体です。 (13)減数分裂(中3)・・・娘細胞の染色体数は、母細胞の染色体数の半分になります。 【染色体説】 (14)ウォルター・サットン(1877−1916)・・・アメリカの生物学者・医学者です。 1903年に「染色体説」を発表しました。 (15)染色体説(高2)・・・対立遺伝子は相同染色体に存在する、という考えです。 減数分裂における相同染色体の動きが、 メンデルの考えた“遺伝粒子”の分離様式と非常に似ていたため、この考えに至りました。 「生物の分類」に戻る |
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