サイトカイン
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免疫反応とは、病原体・異物・他の個体の細胞など、外来物質を排除すること、 および、異常細胞・老廃組織など、自己由来の物質を排除することであり、 インターフェロンやインターロイキンなど、 免疫反応に関わる低分子のタンパク質を「サイトカイン」と言います。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【MHC】・・・Major Histocompatibility Complex(主要組織適合性遺伝子複合体)の略称です。 (01)MHC・・・MHCクラスT分子やMHCクラスU分子を細胞表面に発現します。 (02)MHCクラスT分子・・・免疫機構をはたらかせないようにするための分子です。 どのようにして? (03)MHCクラスU分子・・・免疫機構をはたらかせるようにするための分子です。 どのようにして? (04)免疫機構(高1)・・・自然免疫と獲得免疫に分けられます。 【自然免疫】・・・生まれながらにもっている免疫機構です。 バリアーと炎症反応の“2段構え”です。 (05)バリアー(高1)・・・皮膚、粘膜、常在細菌叢が、体表面で、異物の侵入を未然に防ぎます。 (06)皮膚(高1)・・・最も強力な物理的バリアーです。 (07)粘膜(高1)・・・粘液や分泌液が存在し、皮膚を保護する他、殺菌作用も有します。 (08)常在細菌叢(高1)・・・外来微生物の定着を抑制します。 (09)炎症反応(高1)・・・ウイルスと細菌で、対処方法が異なります。 (10)T型IFN・・・ウイルス感染で誘導される抗ウイルス系のサイトカイン。 主な機能は3つです。 (11)U型IFN・・・IL18によって産生を誘導されるサイトカイン。 Mφを活性化します。 (12)Mφ(マクロファージ)(高1)・・・強い貪食作用を示しますが、好中球より登場するのが遅いです。 (13)IL1・・・Mφにより分泌され、脳の血管内皮細胞のPGE2産生を促進します。 (14)PGE2(プロスタグランジンE2)・・・視床下部に作用して、体温を上昇させます。 (15)IL8・・・好中球の走化性を誘導します。 (16)好中球(高1)・・・貪食作用はMφより弱いですが、現場へ駆けつけるのが速いです。 【獲得免疫】・・・生まれた後に獲得する免疫機構です。 「細胞性免疫」と「体液性免疫」の2種類あります。 (17)抗原提示細胞(高1)・・・補足&分解した細菌のペプチドをMHCクラスU分子にて抗原提示します。 (18)樹状細胞(高1)・・・例外的に、MHCクラスT分子でも抗原提示できます。 なぜ? (19)ヘルパーT細胞(高1)・・・提示された情報を認識すると、Th1細胞やTh2細胞に分化します。 (20)Th1細胞・・・IL2を産生し、細胞性免疫の引き金を引きます。 (21)IL2・・・CTLの増殖を誘導し、NK細胞を活性化します。 (22)CTL( Cytotoxic T-lymphocyte )(高1)・・・細胞障害性T細胞(キラーT細胞)です。 (23)NK細胞(高1)・・・ナチュラルキラー細胞です。 (24)Th2細胞・・・IL4、5、13でB細胞を活性化し、体液性免疫の引き金を引きます。 (25)IL7・・・プレB細胞の増殖因子として作用します。 (26)B細胞(高1)・・・活性化すると、形質細胞に分化し、抗体産生を行います。 (27)抗体(高1)・・・免疫グロブリン(γグロブリン)の一種で、特異的な抗原と結合して作用します。 (※)血漿からフィブリノゲンを除いたものを「血清」と言います。 血清に含まれるタンパク質は、アルブミンとグロブリンの2種で、 アルブミンは可溶性で、グロブリンは不溶性です。 電気泳動により、グロブリンはα、β、γに分画され、 アルブミンから最も遠くに現れるのがγグロブリンです。 「栄養素の代謝」に戻る |
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