ルチン
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“日本の食文化”とも言える「蕎麦」は、健康食としても、もてはやされています。 私が大学院で研究している頃、ちょうど「ダッタンそばブーム」だったでしょうか。 ルチンが豊富に含まれているから健康に良い・・・と騒がれていました。 ゆがいたら、釜の中が真っ黄色になってビックリしましたね〜。 さて、このルチンですが、いったい、どのようにして植物内で生合成されているのでしょうか? 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 (01)ソバ・・・ルチンを豊富に含みます。 (02)ルチン・・・血小板の凝集を阻害し、毛細血管への透過性を減少させることにより、血行を改善します。 (03)フェニルアラニン(高3)・・・タンパク質を構成するアミノ酸の1つです。 (04)桂皮酸・・・フェニルアラニンアンモニアリアーゼにより、フェニルアラニンから生合成されます。 (05)クマル酸・・・桂皮酸−4−ヒドロキシラーゼにより、桂皮酸から生合成されます。 (06)4−クマロイル CoA・・・4−クマロイル CoA リアーゼにより、クマル酸から生合成されます。 (07)テトラヒドロキシカルコン・・・4−クマロイル CoA と3分子のマロニル CoA から生合成されます。 (08)ナリンゲニン・・・カルコン異性化酵素により、テトラヒドロキシカルコンから生合成されます。 (09)エリオジクチオール・・・フラボニド−3'−ヒドロキシラーゼにより、ナリンゲニンから生合成。 (10)ジヒドロケルセチン・・・フラバノン−3−ヒドロキシラーゼにより、エリオジクチオールから生合成。 (11)ケルセチン・・・フラバノール合成酵素により、ジヒドロケルセチンから生合成されます。 (12)ルチン・・・ケルセチンとルチノースがグリコシド結合したフラボノイド配糖体です。 (13)ルチノース・・・ラムノースとグルコースがグリコシド結合した二糖です。 (14)ラムノース・・・マンノースの6位のヒドロキシ基が還元されて水素になったデオキシ糖です。 「栄養素の代謝」に戻る |
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