オリゴ糖・多糖類
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複数個の単糖類が結合したものを「オリゴ糖」、あるいは、「多糖類」と言います。 オリゴ糖と多糖類の境目は明確ではありませんが、だいたい、 オリゴ糖:単糖類が2〜9個結合したもの / 多糖類:単糖類が10個以上結合したもの という感じです。 スクロース(砂糖)は、グルコースとフルクトースが結合した二糖類です。 マルトース、セロビオース、トレハロースは、いずれもグルコースとグルコースが結合した二糖類ですが、 いったい何が異なるのでしょうか? ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【オリゴ糖】 (01)二糖類(高3)・・・加水分解により、2分子の単糖を生成するオリゴ糖です。 (02)グリコシド結合(高3)・・・糖類の2つのヒドロキシ基から生じるエーテル結合です。 (03)非還元性二糖類(高3)・・・2分子の単糖の還元基どうしがグリコシド結合した二糖類です。 (04)還元性二糖類・・・1つの単糖の還元基と他の単糖のアルコール性ヒドロキシ基がグリコシド結合。 (05)トレハロース・・・2分子のグルコースによる非還元性二糖です。 (06)トレハラーゼ・・・トレハロースの加水分解を触媒する酵素です。 (07)スクロース(高3)・・・グルコースとフルクトースによる非還元性二糖です。 (08)インベルターゼ(高3)・・・スクロースの加水分解を触媒する酵素です。 スクラーゼとも言います。 (09)マルトース(高3)・・・2分子のα-グルコースによる還元性二糖です。 (10)マルターゼ(高3)・・・マルトースの加水分解を触媒する酵素です。 (11)セロビオース(高3)・・・2分子のβ-グルコースによる還元性二糖です。 (12)セロビアーゼ(高3)・・・セロビオースの加水分解を触媒する酵素です。 (13)ラクトース(高3)・・・グルコースとガラクトースによる還元性二糖です。 (14)ラクターゼ(高3)・・・ラクトースの加水分解を触媒する酵素です。 (15)三糖類・・・加水分解により、3分子の単糖を生成するオリゴ糖です。 (16)ラフィノース・・・多くの高等植物に広く存在する三糖類で、スクロースに次ぐ主要な遊離糖です。 (17)四糖類・・・加水分解により、4分子の単糖を生成するオリゴ糖です。 【多糖類】 (18)デンプン(高3)・・・α-グルコースを構成単位とする多糖類です。 (19)アミロース(高3)・・・α-1, 4-結合のみからなるデンプンです。 (20)アミロペクチン(高3)・・・α-1, 4-結合以外に、α-1, 6-結合もあるデンプンです。 (21)アミラーゼ・・・加水分解により、アミロースやアミロペクチンの α-1, 4-結合を切断する酵素です。 (22)イソアミラーゼ・・・加水分解により、アミロペクチンの α-1, 6-結合を切断する酵素です。 (23)セルロース(高3)・・・β-グルコースを構成単位とする多糖類です。 (24)セルラーゼ(高3)・・・セルロースを加水分解し、セロビオースにします。 「栄養素の代謝」に戻る |
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