近代化学の幕開け
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燃焼に対する当時の理論「フロギストン説」では、 燃焼とは一種の分解反応で、燃焼物中に含まれていた燃素(フロギストン)が出てきて、熱や炎になる ・・・と考えられていました。 この考えですと、燃焼後の物質は必ず軽くなることになりますが、 金属を加熱すると重くなることを説明できませんでした。 この「フロギストン説」を打破することによって、化学の新しい扉が開かれました! ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【ラボアジエ】・・・「フロギストン説」を打破し、化学の世界に新展開をもたらしました♪ (01)アントワーヌ・ラボアジエ・・・1774年に「質量保存の法則」を発表したフランスの化学者です。 (02)質量保存の法則(中2)・・・化学変化の前後において、物質の質量の総和は変わりません。 (03)フロギストン説の打破・・・金属を加熱すると重くなるから、「フロギストン説」はおかしい! (04)燃焼とは(中2)・・・酸化(酸素と結合)することです。 (05)炭素の酸化・・・二酸化炭素(炭酸の素)になります。 (06)硫黄の酸化・・・二酸化硫黄(亜硫酸の素)になります。 (07)リンの酸化・・・五酸化二リン(リン酸の素)になります。 (08)酸素・・・“酸の素になるもの”という意味からネーミング♪ 【化学の基礎法則】 (09)ジョゼフ・プルースト・・・1799年に「定比例の法則」を発表したフランスの化学者です。 (10)定比例の法則(中2)・・・化学変化では、それぞれの物質は一定の割合で化合します。 (11)ジョン・ドルトン・・・1803年に「原子説」「倍数比例の法則」を発表したイギリスの化学者です。 (12)原子説(中2)・・・「質量保存の法則」と「定比例の法則」が成り立つなら、こう言えるのでは! (13)倍数比例の法則(高1)・・・一酸化炭素と二酸化炭素の質量の違いは、酸素1個分です。 (14)ジョゼフ・ゲーリュサック・・・1808年に「気体反応の法則」を発表したフランスの化学者です。 (15)気体反応の法則(高1)・・・水素と酸素から水蒸気が生じるとき、必ず2:1の比で反応します。 (16)問題発生・・・「原子説」だと、「気体反応の法則」を説明できなくなりました。 (17)アメデオ・アボガドロ・・・1811年に「アボガドロの法則」を発表したイタリアの化学者です。 (18)分子説(高1)・・・「アボガドロの法則」の一部で、気体は「分子」という単位で存在します。 「量子論」に戻る |
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