血液検査
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「貧血で、つらいな〜。」と思い、病院で血液検査をしてもらったら、ヘモグロビン量が少なかった! ・・・という展開もあるでしょう。 「レバーでも食べるか!」という作戦もあり♪ ところで、どのようにしてヘモグロビンの量を測定しているのでしょうか? ちなみ、正常時の成人の赤血球数とヘモグロビン量は、以下の範囲です。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【血球数の算出】 (01)血液の構成成分(中2)・・・有形成分(血球)と無形成分(血漿)に分けられます。 (02)血球(中2)・・・赤血球、白血球、血小板に分けられます。 (03)赤血球(中2)・・・直径6.5〜8.0μmです。 (04)白血球(中2)・・・直径10〜25μmです。 (05)血小板(中2)・・・直径1〜3μmです。 (06)自動血球分析装置・・・血球数の算出と、白血球の分類を行うことができます。 (07)血球数の算出・・・血球が細孔を通過するとき、細胞の大きさにより変化する電気抵抗値の値から。 (08)大きい血球の数・・・(赤血球数)+(白血球数)になります。 (09)血小板数・・・血球の全数から、大きい血球の数を引くと、まず、血小板の数が分かります。 (10)大きい血球の分離・・・溶血剤で赤血球を破壊すると、破壊されない白血球と区別できます。 (11)赤血球数・・・大きい血球の数から、白血球の数を引くと、赤血球の数が求まります。 【ヘモグロビン量】 (12)ヘモグロビン量の単位・・・「 g/dL 」、すなわち、1デシリットルあたりの質量です。 (13)ヘモグロビンの分子量・・・すでに分かっています(64500)。 (14)したがって・・・「モル濃度」が分かれば、ヘモグロビン量を求められます。 (15)SLS−Hb法・・・ヘモグロビンのモル濃度を、吸光度から求めます。 (16)SLS・・・赤血球の溶血剤で、ラウリル硫酸ナトリウムのことです。 (17)溶血のしくみ・・・SLSの吸着によりリン脂質の可溶化が起こり、膜タンパクの構造変化が生じます。 (18)ヘム鉄・・・赤血球から流出したヘモグロビン内にある2価の鉄イオン。 溶存酸素により3価へ酸化。 (19)SLS−Hb・・・3価のヘム鉄とSLSにより形成。 波長535nmにピークがあります。 【吸光度測定の理論】 (※)事前に、「常微分方程式」を学んでおくと良いです。 → こちら (20)ヨハン・ランベルト・・・「ランベルト・ベールの法則」を発見したドイツの数学者・物理学者です。 (21)アウグスト・ベール・・・「ランベルト・ベールの法則」を発見したドイツの数学者・物理学者です。 (22)ランベルト・ベールの法則・・・「吸光度」から「モル濃度」を求める式を導出しましょう! |
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