F分布

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ソバ3品種の「1000粒重」に差があるかどうか調べたい!・・・どうすれば良いだろうか?

イギリスの数学者ロナルド・フィッシャー(1890−1962)は、

ケンブリッジ大学で遺伝学を学び、卒業後、農業試験場に研究員として就職しました。

複数の集団の平均値を比べる手段として考えた「分散分析」をはじめ、

植物の品種改良の基礎となる「集団遺伝学」の理論を構築しました。



学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。

「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。

自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。



【F分布】・・・“変数tを2乗してみる”という発想をもった数学者フィッシャーの頭文字「F」。


(※)事前に、「χ(カイ)2乗分布」について学んでおくと良いです。 → こちら

(01)
変数z・・・標準正規分布に従います。

(02)
変数z2・・・カイ2乗分布に従います。

(03)
変数t・・・“変数zの代用品”として考えているのでした。

(04)
変数t2・・・カイ2乗分布に従うことはないだろうが、では、どんな確率分布?

(05)
2の分子・・・自由度1のカイ2乗分布に従う確率変数を、自由度1で割ったものです。

(06)
2の分母・・・自由度n−1のカイ2乗分布に従う確率変数を、自由度n−1で割ったものです。

(07)
2の確率分布・・・私たちが「F分布」と呼んでいるものです。

(08)
t分布・・・“F分布の平方根”というイメージです。



【F検定(分散分析)】・・・ソバ3品種の「1000粒重」に差があるかどうか?


(09)
測定値の全分散・・・「品種内分散」と「品種間分散」に分けることができます。

(10)
注目しているのは・・・「品種間分散」が大きいかどうか?・・・ということです。



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