地形図の索引番号
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社会科の授業などで、地形図を見ることがあります。 等高線の見方を学んだり、いろいろな地図記号を覚えたり・・・。 さて、この地形図ですが、2万5000分の1縮尺のものが多く、 左上に「NI−53−15−9−2」などと索引番号があります。 この索引番号の意味、知ってます?・・・ちなみに、上記の索引番号は、地形図「堺」のものです。 まず、「NI」の「N」は、北半球(North)の頭文字です。 そして、「NI」の「I」は、緯度の範囲を示しています。 2万5000分の1地形図は「ユニバーサル横メルカトル図法(UTM)」で描かれていますが、 UTMの適応範囲は、北緯80度から南緯80度までです。 北緯なのか、南緯なのかは、「N」と「S」で区別しているわけですが、 それぞれにおいて、0度から80度を、緯度4度ごとに区切り、順にアルファベットと対応付けます。 A: 0〜 4度、B: 4〜 8度、C: 8〜12度、D:12〜16度、E:16〜20度、 F:20〜24度、G:24〜28度、H:28〜32度、I:32〜36度、J:36〜40度、 K:40〜44度、L:44〜48度、M:48〜52度、N:52〜56度、O:56〜60度、 P:60〜64度、Q:64〜68度、R:68〜72度、S:72〜76度、T:76〜80度。 したがって、「NI」は、北緯32度〜北緯36度の範囲ということになります。 次の「53」は、経度の範囲を表しています。 一周360度を6度ずつ60個の区間に分けて、1〜30が西経、31〜60が東経です。 31: 0〜 6度、32: 6〜 12度、33: 12〜 18度、34: 18〜 24度、 35: 24〜 30度、36: 30〜 36度、37: 36〜 42度、38: 42〜 48度、 39: 48〜 54度、40: 54〜 60度、41: 60〜 66度、42: 66〜 72度、 43: 72〜 78度、44: 78〜 84度、45: 84〜 90度、46: 90〜 96度、 47: 96〜102度、48:102〜108度、49:108〜114度、50:114〜120度、 51:120〜126度、52:126〜132度、53:132〜138度、54:138〜144度、 55:144〜150度、56:150〜156度、57:156〜162度、58:162〜168度、 59:168〜174度、60:174〜180度。 したがって、東経132度〜東経138度の範囲ということになります。 ここまでで、「NI−53」が、北緯32〜36度、東経132〜138度の範囲であることが分かります。 2万5000分の1にするためには、この後、縦、横ともに、さらに分割する必要があるのですが、 これに関する情報が、索引番号の後半に記されています。 では、堺「NI−53−15−9−2」を例に、見ていきましょう! まず、6×6=36等分します。つまり、緯度は40秒ずつ、経度は1度ずつに分割します。 このうち15番目の位置に、堺は含まれます。北緯34度〜北緯34度40秒、東経135度〜136度です。 さらに、4×4=16等分します。つまり、緯度は10秒ずつ、経度は15秒ずつに分割します。 このうち9番目の位置に、堺は含まれます。 北緯34度30秒〜北緯34度40秒、東経135度15秒〜135度30秒です。 さらに、2×2=4等分します。つまり、緯度は5秒ずつ、経度は7.5秒ずつに分割します。 このうち2番目の位置に、堺は含まれます。 北緯34度35秒〜北緯34度40秒、東経135度22.5秒〜135度30秒です。 これで、縦:9.27km、横:13.90kmの範囲が1枚の地形図に描かれることになります。 「地図と測量」に戻る |
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