左岸の人々のの憩いの場所、リュクサンブール公園。佐伯祐三も 描いたポールロワイヤルから続く木立の中を通って公園に入って いくと、広い芝生と美しい噴水の向こうにリュクサンブール宮が 翼を広げるように迎えてくれる。現在、オルセー美術館にある印 象派の絵画は以前ここに展示されていて、腹をすかせた無名時代 のヘミングウエイも気をまぎらわせるためによく訪れたらしい。 そしてどうしても我慢できなかったのか公園の鳩をパチンコで殺 し、こっそり持ち帰ったというエピソードも残っている。 (1995年、油彩、F20号)