スロヴァキア:民俗楽器とダンスの旅 '98 -3-
翌日は町の文化会館でフヤラのコンサートがありました。
コンクールを勝ち抜いてきた11人の男性が歌とフヤラを被露します。
フヤラは、バスーンのように長い楽器で穴が3つしかなく、
息の強さで倍音を調節し音をつくる、尺八のような楽器です。
あまり耳にすることのない、透明感のある音色に
私はすっかり魅せられてしまいました。
最後に全員の合奏をしましたが、これがまたすばらしいものでした。
重なり合う倍音が空気を揺るがし、体全身に直接響いてきます。
しばらくは心が震えたまま、涙が止まりませんでした。
屋内でのfujara(フヤラ)のコンサート。
コンクールを勝ち抜いてきた人々が、唄とフヤラを披露する。 倍音による空気の振動が心にじかに伝わってくる。 |
野外劇場前の広場には、
いろいろな民芸品、レースのテーブルセンターや襟、
刺繍の枕カバー、木製の食器やCDなどの屋台が並んでいて、
コブリーチェクさんのフヤラの店もありました。
お祭り気分の二人。
手刺繍の革のジャケットの内側はもわもわの羊の毛 |
伝統的なボビンレースと、それを編む女の子の手
典型的なジェトヴァのデザイン 男物のブラウスの手刺繍