最近この害虫が交換会などで移動して、方々で繁殖しているように見受けられます。
害虫の食料の豊富な私の棚では、一時期大量に発生して、前記のマラソン乳剤等を、
散布しましたが、殆ど効果が見られず、あまりの被害の大きさに、一時は巻柏培養を
やめようと考えたほどでした。
この害虫には浸透移行性の殺虫剤なら効果があります。
私は「オルトラン」を使用して、悩みが解消しました、散布面積が少ない合は、
粒剤が手軽です、容器の蓋に穴があり、容器を持って振り掛ける方式の物が有ります、
月2回ほど、葉の上から少量振りかけて、その後散水します。
オルトラン粒剤は散布した粒剤が、物理現象で巻柏の芯に集まり、薬害で芯が傷む事が
あります、また散布時に葉面が濡れていて、粒剤が付着したままになると、その部分は
白色化します。 オルトランは浸透移行性ですから、葉面に付着していなくても大丈夫です、
散布後に散水して葉面(特に芯)に付着した薬剤を、ざっと洗い落とした方が良いようです。
オルトラン粒剤の適量は把握して居りませんが、散布量不足では効果は低いと思われ
ますが、掛け過ぎは薬害の元と思います、いかに低害と言えど虫を殺す薬剤です、植物の
負担になって居るはずです、 散布量には考慮してください。
オルトランには粒剤の他に、水和剤(粉状)、乳剤があります。
多量に培養する私は、掛けむらを防ぐために、オルトラン水和剤を、殺菌剤と混合で
千倍液にして散布しています、幹立ちの物は幹にも掛かるように散布します。
成虫の写真の所でも触れましたが、この害虫は幹立ち株では根幹内に潜み、根を食い
荒らしながら尚且つ、脇芽等の葉を食い切り、巣穴に引き込んで食害しているようで、
立ち上がった根塊に引き込んだ、葉の一部が顔を出して居る事も有ります。
従って幹立ち株の対処法には、脇芽の葉にも薬液が掛かる様に散布すると、
根塊内に潜む害虫の駆除に効果があるようです。
オルトラン乳剤は、以前に抗生物質の殺菌剤「マイシンS」と、混合で使用したところ、
組み合わせが悪かったのかどうか解りませんが、「錦木」と「光城」に、薬害らしい茶色の
変色があり、それ以来「マイシンS」及び「オルトラン乳剤」とも、使用しておりません。
錦木と光城は特に薬害が生じ易い様です、新しい薬品を使用する時は注意を要します。
オルトランは、前者のヨトウ虫にも効果があります。
5月から9月まで、月2回ほど散布すると、根絶とは行きませんが、害虫の被害は、
殆ど見受けられなくなります。
根絶を願っているのですが、蛾は他から飛来する事もあリ、望みは叶いません。
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