リゾクトニア菌に付いて
◎ リゾクトニア菌はギリシャ語で、「根の死」とか「根の殺害」という意味だそうです。
◎ 菌は5〜35℃以上で生息し、適温は28〜30℃です。
◎ 宿主がいなくても5年位は生きています。
◎ 一般には、「葉腐れ病・くもの巣病・紋枯病」など色々な病名が付いています。
◎ 「苗立枯病」は何種類かの菌が関連しますが、リゾクトニア菌もその原因のひとつです。
◎ リゾクトニア菌の中にも何種類かあり、それによって病気の症状や名前も違います。
◎ 予防法としては、病気の鉢は隔離する(出来れば処分した方が良い)。
◎ 雨や水遣りで、葉や鉢底穴から周りの株に感染します。
◎ 薬液散布時には、用土に染み込むよう散布すると良い。
◎ 使った後の鉢等の消毒を必ずする。
◎ 低温でも菌が動き出すので、早春からの予防消毒をする。
◎ 梅雨明けの急激な気温の上昇も菌の増加に繋がります。
◎ 以上、簡単ですが菌の説明です、専門家ではないので責任は持ちません。
写真は、培養して17日後の菌です
シャーレ直径は5.5センチです。
茶色の不定形な固まりはリゾクトニア菌の「菌核」と呼ばれるものです。
とても耐久性がありこの形で何年も生存します。
菌糸が見えなくなって安心していると、土と区別が付かないこの菌核が、
また水分や栄養源を元にして病気を発生させます。
農薬に付いて
◎ どんな良い農薬を使っても発病した葉は元に戻らないので、やはり早期の予防が
大事です。
◎ いったん葉に傷が付くと、それをまた別な菌が狙って繁殖し、葉枯れを起こします。
◎ 特定の菌だけに効く農薬だけでなく、「ベンレート、ダコニール」の様な色々な菌に効く
農薬とローテーションを組んで散布した方が良いです。
◎ 効果がない薬品を撒くと、他の菌がいなくなるので、主の菌がますます元気になって
危険です。
◎ 農薬、展着剤共々希釈濃度は必ず守った方が良いです、濃ければ効くという事は無いし、
植物の負担になるだけと専門家の方々に言われます。
◎ 梅雨時の農薬散布は新芽、葉先が大変柔らかく軟弱になっているので、
薬害にかかり易い。
◎ 『乳剤』とつくものは散布時に葉の表面を溶かす薬剤が入っており、展着剤や他の
薬品との同時使用は薬害発生の考慮を要します。
◎ どのような薬品でも、使用前に注意書きをよく読んで使用してください。
リゾクトニア菌に効果の有る薬品
リゾクトニア菌に効果があると言われる薬品名を教えて頂きましたので列記します。
リゾレックス バリダシン バシタック モンカット モンセレン ベンゾアニリド剤
そのほかに、ダコニール、 タチガレン も予防効果があるそうです。
上記薬品の内、6月中旬に「バリダシン液剤5」と言う薬品を800倍で散布したところ
多くの品種で、葉の先端が焼けたように傷む薬害が生じ、一度で使用をやめました。
その後「リゾレックス水和剤」の1000倍液を散布したところ、薬害も無く効果も見られました。
しかし病原菌の温床のような私の棚では根絶は出来ず、10日ほどで病気の再発が見られ、
以後は9末まで「リゾレックス」と「ダコニール」を交互に1000倍液で10日毎に散布したところ、
長雨だったにも拘らず、病気の発生が減少しました。
来シーズンは発病前から散布するつもりでいます。
他の薬品は未使用のため、効果も薬害の有無も解りません。
展着剤に付いて
◎ 展着剤にも、いくつかのタイプがあり、用途により選択を要します。
◎ 付着性を計る物、浸透性を計る物、パラフィン効果を計る物等が有ります。
◎ 浸透力の有る展着剤は、殺菌剤に向いています。
◎ パラフィン効果がある展着剤は、散布後に薄い皮膜ができて、
病原菌の侵入を防いだり蒸れを防止します。
◎ 浸透力と展着力が強力ものもありますが、薬害の考慮も必要です。
センチュウに付いて
下の写真は、私が調べて頂いたサンプルに付いていたセンチュウです
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