本望英語教室: 基本5文型例文集
◇文型W: SVOO
SVOOをとる他動詞は授与動詞(与格動詞)と呼ばれ、 間接目的語IO(indirect object)と直接目的語DO(direct object)という 2つの目的語をとり、 give型は「SがIOにDOを与える」 buy型は 「SがIOにDOを買ってやる」 という意味構造を表します。
■凡例: s、vは意味的な「主語+述語」の構造に於ける主語、述語 ---←、←---は後ろから修飾される語句、修飾する語句 ---→、→---は前から修飾する語句、修飾される語句 SとCとの間、OとCとの間に意味的な「主語+述語」の構造が成立する場合、 S=C、O=Cと表記する場合があります。
尚、to不定詞の動詞的用法の場合、名詞句を叙述的に修飾するというよりも 実質的に動詞として働くので、意味的な「主語+述語」の構造を 「--s←、←v--」ではなく、「--s--、--v--」と表記しております。 to不定詞の動詞的用法については、◆基礎知識 ◇to不定詞の用法 (4)動詞的用法 を参照して下さい。■
give型動詞とbuy型動詞 give型動詞とbuy型動詞
(1)give型動詞
(2)buy型動詞
SVO+that節、wh節、if節、wh語+to do SVOO=「SVO+that節、wh節、if節、wh語+to do」
(1)SVOO=「SVO+that節」
(2)SVOO=「SVO+wh節」、「SVO+if節」
(3)SVOO=「SVO+wh語+to do」
その他のSVOO その他のSVOO
SVOCに類似するSVOO SVOCに類似するSVOO=「SVO+to do」
SVOOに類似するSVOA SVOOに類似するSVOA=「SVO+that節」


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   ◇give型動詞とbuy型動詞
(1)give型動詞
IOは受領者を表します。
「SV+IO+DO」=「SV+DO+to IO」 O --A--
She gave me some chocolate. 彼女は私にチョコレートをくれた。 S V IO ------DO------ = She gave some chocolate to me. S V ----O(DO)----- --A--
My uncle sent me this watch. 叔父さんが私にこの時計を送ってくれた。 ---S---- V IO ----DO----
He told everybody he saw the news. 彼は会う人ごとにそのニュースを話した。 o s v S V -------IO------- ---DO---
His uncle left him a large fortune. 叔父は彼に大そうな財産を残した。 ----S---- V IO ------DO-------
I will read you the letter. その手紙を読んであげるよ。 S V IO ----DO----
I owe my brother $10. 兄に10ドル借りている。 S V ----IO---- DO = I owe $10 to my brother. S V O(DO) ------A------
He allows himself many luxuries. 彼は自分に多くの贅沢品を許している。 S V IO ------DO-----
DO=itの場合、SVOAをSVOOに書換えることはできません。
I gave it to Mary. メアリーにそれを与えた。 S V O ---A--- × I gave Mary it. S V IO DO
(2)buy型動詞
IOは受益者を表します。
「SV+IO+DO」=「SV+DO+for IO」 O --A---
Mother bought me a new bicycle. 母は私に自転車を買ってくれた。 S V IO -----DO------
= Mother bought a new bicycle for me. S V ----O(DO)---- --A---
I'll make you a fine wife. あたし、素敵な妻になってあげるわ。 S V IO ----DO----- = I'll make a fine wife for you. S V ---O(DO)--- ---A---
She made Bill a new suit. 彼女はビルに背広を新調してやった。 S V IO ----DO---- (何を作ったかに焦点) = She made a new suit for Bill. S V --O(DO)--- ---A---- (誰に作ったかに焦点) → A new suit was made for bill (by her). (DOを主語にする受動態は可) --S(DO)--- ---V---- ---A---- × Bill was made a new suit (by her). (IOを主語にする受動態は不可) S(IO) ---V---- --O(DO)--- 一般に、DOを主語にする受動態は可能ですが、buy型動詞の場合は IOを主語にする受動態は容認されません。
Would you do me a favor? お願いを聞いていただけますか。 S V IO --DO---
His success earned him respect and admiration. 彼は成功して尊敬と称賛を浴びた。 -----S----- V IO ---------DO-----------
Can you spare me a few minutes? 4、5分割いて下さいませんか。 S V IO -----DO------
Your help saved me a lot of work. 君が手伝ってくれたので随分手間が省けた。 ----S---- V IO ------DO-----
She chose her husband a red tie. 彼女は夫のために赤いネクタイを選んであげた。 S V ----IO----- ---DO----


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   ◇SVOO=「SVO+that節、wh節、if節、wh語+to do」
(1)SVOO=「SVO+that節」
She told me that John went to Beijing. 彼女は私にジョンは北京へ行くのだと話した。 S V IO -------DO(that節)-------
I'll show you that I'm right. 私の言うとおりだということをお見せしよう。 S V IO --DO(that節)--
His religion teaches him that war is wrong. 彼の宗教は戦争は間違っていると教えている。 -----S------ V IO ----DO(that節)-----
(2)SVOO=「SVO+wh節」 SVOO=「SVO+if節」
This book shows you how a car works. この本は車が如何に動くのか教えてくれる。 ----S---- V IO ---DO(wh節)---
John told us what happened. ジョンは何が起こったか話してくれた。 S V IO ---DO(wh節)--
Mary asked me where my wife was. メアリーは家内が何処にいるのか尋ねた。 S V IO ---DO(wh節)------
Can you tell me if the plane will leave on time? S V IO -----------DO(if節)------------ 飛行機は時刻通りに飛ぶのかどうか教えていただけませんか。 if節では単純未来のwillは用いることができません。 この文のwillは意思未来です。本来なら意思を持たない無生物the planeの意思を 故意に表そうとしています。
(3)SVOO=「SVO+wh語+to do」
「wh語+to do」は語句が省略されたものです。 詳しくは、◆Tips(その1) ◇what+to do、how+to doなどは省略文を参照して下さい。
I told him where to go. 彼にどこへ行くべきか伝えた。 S V IO -----DO(wh句)----- = I told him where he was to go. S V IO -----DO(wh節)-----
He taught her how to do it. 彼は彼女にそのやり方を教えてあげた。 S V IO -----DO(wh句)------- = He taught her how she was to do it. S V IO -----DO(wh節)-------
I asked John what to do. ジョンに何をしたらいいのか尋ねた。 S V IO -----DO(wh句)--- = I asked John what I was to do. S V IO -----DO(wh節)---


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   ◇その他のSVOO
Could I ask you a question? 質問しても宜しいでしょうか。 S V IO ----DO---- = Could I ask a question of you? S V ----O----- --A---
May I ask you a favor? ひとつお願いをしてもよろしいでしょうか。 S V IO --DO--- = May I ask a favor of you? S V ---O--- --A---
I asked her to go. (直接)彼女に行くように言った。 S V IO -DO-- ≒ I asked that she (should) go. (第三者を介して)彼女に行くように要請した。 S V -----O(that節)------
John played us a trick. ジョンは私達をペテンにかけた。 S V IO --DO--- = John played a trick on us. S V ---O--- --A--
He bears me a grudge. 彼は私に恨みを抱いている。 S V IO ---DO--- = He bears a grudge against me. S V ---O---- ----A-----


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   ◇SVOCに類似するSVOO=「SVO+to do」
本サイトでは、文型SVOCを理解し易くする便宜のために、 文の見掛け上の形からSVOCと見做して取扱っています。 具体的には、他動詞の目的語Oと補語Cに相当する語句との間に 意味的な「主語+述語」の構造が成立する場合にはすべてSVOCと見做して解説しています。 しかし厳密な解釈が要求される場合、SVOCとして取上げている例文の中には、 以下のようにSVOOであると解釈すべき文も含んでいることを お知りおき下さい。
以下の型についての詳しい解説は、 ◆基本5文型例文集◇見掛け上SVOCの真の文型 9 advise型はSVOOを参照して下さい。
I told him to see a doctor. (a) 彼に医者に診て貰うよう伝えた。 S V IO -----DO-------- (真の文型) = I told him that he should see a doctor. (b) S V ---O--- S V IO -----DO(that節)------------ ≒ I told him to see a doctor. (c) s --v--- ---o---- (意味的な文型) S V O --C--- (見掛け上の文型) (a)の「to see〜」を「that〜」に書換えた文(b)を比較してみると分かるように、 (a)のto不定詞「to see〜」は(b)の直接目的語DO「that節」と同じ働きをしています。 従って、(a)の真の文型はSVOOです。 しかし、「him+to see〜」=意味的な「主語+述語」である点に着目すれば、 (c)のようにSVOCと見做すことも可能です。
I persuaded him to come. (d) 彼に来るよう説得した。 S V IO --DO--- (真の文型) = I persuaded him that he should come. (e) S V S V IO --DO(that節)------- ≒ I persuaded him to come. (f) s --v---- S V O --C---- (見掛け上の文型) (d)の「to come」を「that〜」に書換えた文(e)を比較してみると分かるように、 (d)のto不定詞「to come」は(e)の直接目的語DO「that節」と同じ働きをしています。 従って、(d)はSVOOです。 しかし、「him+to come」=意味的な「主語+述語」である点に着目すれば、 (f)のようにSVOCと見做すことも可能です。
Police advised people to stay home. 警官は人々に家に居るよう忠告した。 S V IO -----DO-----
Father taught me to swim. 父は私に泳ぎを教えてくれた。 S V IO --DO--- I warned her not to walk home alone. 彼女に一人で帰宅しないよう注意した。 S V IO ---------DO-----------
次の文はSVOCと見做すことはできません。
She promised (me) to keep the secret. (g) 彼女は私に(彼女が)秘密を守ると約束した。 s ---v--- ----o----- (意味的な文型、to keep〜の意味上の主語はShe) S V (IO) -------DO--------- (真の文型) = She promised (me) that she would keep the secret. (h) S V ----O----- S V (IO) -------DO(that節)------------- (真の文型) She promised me to keep the secret. (i) × s ---v--- ----o----- × S V O ---C--- (g)の「to keep〜」の意味上の主語は文の主語Sheであり、 「me+to keep〜」≠意味的な「主語+述語」なので、 (i)のようなSVOCと見做すことはできません。
■「advise型動詞+O+to do」の真の文型
advise、promise、teach、tell、warnなどの「xがyにzを告げる」という意味の他動詞は 「SV+IO+DO」の型をとります。
I advised Mary to wait. 私はメアリーに待つように忠告した。 @ s ---v--- S V IO --DO--- (真の文型) = I advised Mary φ to wait. A s ---v--- (φは脱落したto waitの意味上の主語) S V IO -DO(補文)- = I advised Mary that she (should) wait. B S V S V IO ------DO(that節)------ ≒ I advised Mary to wait. 私はメアリーに待つように忠告した。 C s ---v--- S V O ---C--- (見掛け上の文型) 厳密には、DO(補文)のφの位置にあるべき述語「to wait」の意味上の主語「her」が 脱落した形です。
@は「SVO+to do」の形から「Mary+to wait」=意味的な「主語+述語」であるため、 Cのように「to wait」を目的格補語CとするSVOCに見えますが、 Aの「advise+O+to do」の文をBのように「advise+O+that節」の文に 書換えてみるとSVOOであることが分かります。
@の直接目的語DOである「to wait」は、Aのネクサス目的語(補文)DOである 「s(主語)+to wait(述語)」から「to wait」の意味上の主語sが脱落したものと 考えることができます。
この場合の「to do」の用法は、ネクサス目的語(補文)に於ける意味的な述語であることから、 名詞的用法ではなく、動詞的用法であると言えます。 to不定詞の動詞的用法については、 ◆基礎知識 ◇to不定詞の用法 (4)動詞的用法 を参照して下さい。
尚、ネクサス目的語(補文)とは、意味的な「主語+述語」の構造を持つ目的語のことです。 詳しくは、 ◆基本5文型例文集 ◇見掛け上のSVOCの真の文型 (1)補部構造とネクサス目的語(補文) を参照してください。 ■

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   ◇SVOOに類似するSVOA=「SVO+that節」
SVOOの直接目的語DOの位置にthat節がくる「SVO+that節」の場合には、 「SVO+of that〜」のofが脱落したと考えられるSVOAである場合があります。 SVOAのA(that節)は義務的な副詞語句です。 義務的な副詞語句は、文の意味を完結するために必要な副詞の働きをする語句のことで 省略できません。
I convinced him of her sincerity. (a) 彼に彼女の誠実さを確信させた。 -------← ←-------------- S V O -------A-------- = I convinced him φ that she was sincere. (b) -------← ←--------------------- (φは脱落したof) S V O -------A(that節)------- (真の文型) I convinced him that she was sincere. × S V IO -----DO(that節)----- (a)と(b)を比較してみると、(b)のthat節は直接目的語ではなく、 (a)の義務的副詞句of her sincerityと同じ働きをしているのが分かります。 (b)は「of+that節」のofが省略された形です。
I persuaded her of his honesty. 彼が正直者であることを彼女に信じさせた。 S V O -------A------ = I persuaded her φ that he was honest. (φは脱落したof) S V O -------A(that節)----- (真の文型) I persuaded her that he was honest. × S V IO ----DO(that節)----
Mary reminded me φ that we had met before. (φは脱落したof) S V O -------A(that節)--------- (真の文型) メアリーは私達が以前会ったことがあることを思い出させてくれた。 cf. He reminded me of my promise. 彼は私が約束したことを思い出させた。 S V O -------A-----

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基本5文型例文集
  

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