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全国砂浜海岸生物調査にご協力ください

本会では、全国の会員や有志のご協力で
「砂浜海岸生物調査」を行っています。

日本の砂浜とその生物の現状を調べ、生き物に住みよい自然環境を守るために全国から寄せられたデータを基にして、海岸保全基本法に基づく各都道府県の海岸保全基本計画とそれに伴う海岸保全工事に生き物の保護・保全を働きかけたいと思います。ぜひみなさまの積極的なご協力をお願いいたします。

趣 旨

日本の浅海の生き物について全国的なレベルでの調査は、環境省が「緑の国勢調査」として行っている海洋生物調査くらいであった。

最近、サンゴ礁、藻場、干潟については「緑の国勢調査」の一環としてそれぞれ3〜4年間に渡って専門家による全国の重要湿地500に選ばれた場所を中心に調査が行われた。しかし、岩礁や砂浜についてはまだ全国的な調査は行われていない。

一方、日本全国の砂浜で砂浜の後退現象が著しい。防災の観点のみから議論されているが、砂浜に棲む生物からの観点は忘れ去られている。

「海の生き物を守る会」では、砂浜の全国調査を行いたい。
全国の会員および一般市民による砂浜生物調査を以下の方法で行うことを提案したい。

 

調査方法

調査はとくに日時を決めずに、海岸に出かけることがあったときに行うか、もしくは会の観察会などを利用して参加者全員で行う。

調査を行う砂浜を選び、汀線に沿って一定距離を歩いてその間に砂浜に棲む生物と砂浜に打ち上げられている生き物の痕跡(死骸・打ち上げ海藻など)を記録する。

一定距離はおおよそ100m程度とするが、生き物が多い場合は30m程度でもかまわない。状況に応じて行うが、かならず距離は測っておくこと。

距離を測るメジャーを持っていない場合は歩いて歩数を測っておき、後に歩幅を計測して換算することができるようにしておく。

一定距離を歩いて一度調査をしたら、もう一度同じ汀線を元のところまで歩き返して確認をした方がよりよい結果をもたらす。時間がない場合は一回でもかまわない。

さらに、汀線調査の後に満潮線付近を10分間歩いて生きているものを探してその名前と多寡を記録する。満潮線付近に植生帯(海浜性植物群落)がある場合はとくに植生帯の中も注意して調査する。

調査時には、砂浜の全体(汀線からもっとも陸側まで)が入った写真(人工構築物や後背地の植生などがわかるような写真)や生き物の拡大写真をなるべく多く撮っておくこと。

注意点

(1)調査は干潮時が適当であるが、それにこだわる必要はない。汀線を歩いて棲んでいるもの、打ち上げられている死骸などの名前を記録する。生き物の死骸は新鮮なものを対象とする。貝類なら二枚貝は二枚の殻が残っているもの、巻貝なら摩耗していないものを対象とする。

(2)観察し記録する生き物は、海岸に生息する海鳥類、海草・海藻類、海産無脊椎動物(カニ、エビ、貝、ヒトデ、ウニ、ナマコ、コケムシ、ゴカイ、ユムシ、サンゴ、クラゲ、カイメンなど)をすべて含む。ただし、海岸に特有の昆虫類や多足類、カニムシ類などは、除いても良い。

(3)種の同定ができない場合などは標本を持ち帰って専門家などに見てもらう必要がある。見てもらう人が分からない場合は事務局まで問い合わせるか、事務局に送付する。

(4)結果は、年月日と時刻、海岸の場所と名前、底質・天候・風力、観察距離、観察できた種とその多寡を書いて表にする。調査記録用紙と写真のコピーを当会の事務局に送り事務局で全国の結果をまとめる。

記録表(PDF)はこちらでダウンロードできます。

 

調査報告送付先

606-8413 京都市左京区浄土寺下馬場町69
向井 宏 気付 「海の生き物を守る会」

E-mailhiromuk@mtf.biglobe.ne.jp
TEL & FAX
075-741-6281

 

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