VentureCraft社製のドライブレコーダー PZ-83
ふだん交通事故ニュースを見聞きするにつけ、いつ交通事故に遭わないとも知れぬ我が身に備えは充分か?と考えさせられます。
ドライブレコーダーは市場に出始めた頃から注目していましたが、まだまだ改良・発展途上にあるのと、万一の保険とみなして少し高価かなという印象でした。しばらく購入は見合わせ、製品動向を追っていましたが、平成22年(2010年)12月、ネット・ショップでドライブレコーダーの廉価セールを見つけたので、一度試しに…と取り付けてみることにしました。
この製品(VentureCraft社製のドライブレコーダー PZ-83)は購入したユーザー自身が容易に取り付けられるように、電源はシガレットライターソケットにケーブル付きのプラグを差し込むだけになっています。必然的に車内にケーブルが這いまわるので、見た目が気になる人にはすっきりとしません。
製品の取り扱い説明書からは外れますが「自己責任」ということで、内装材の裏に電源ケーブルを引き回し、センターコンソールの裏側で(ヒューズを介して)シガレットライターソケットに直接結線することにします。
配線作業の前に電源プラグをソケットに接続して、ドライブレコーダーの動作確認をします。(エンジン・キーのONでドライブレコーダーの電源が入ります)
ドライブレコーダーの動作確認
電源プラグのケーブルを切断して、ケーブルの極性(+−)も確認しておきます。
ちなみに、この電源プラグの中は、1Aのガラス管ヒューズが1本入っているだけです。
ケーブルを切断した電源プラグ
ドライブレコーダーの取り付け位置に合わせて、接続プラグのケーブルを車内の天井から出しておきます。天井のルームランプの台座を外すと、ケーブルを内装の裏側に引き込むのにちょうどいい切抜きが現れます。右側からルームランプの配線が延びていたので、ドライブレコーダーの電源ケーブルは左側に延長します。
電源ケーブルは念のため、5mm径のコルゲートチューブに通しておきます。ルームランプの台座を通して電源ケーブルを引き出すと、ルームランプ本体を取り付けた際に隙間がなくてつかえます。この部分だけはコルゲートチューブを外し、電源ケーブルをスポンジゴムの両面テープで保護しながら車体ルーフに貼り付けて引き出しています。
ルームランプの切り抜きからフロントピラーまで「配線通し」を使って天井内装材の裏側にケーブルを通します。天井内装材と車体のルーフに隙間があまりないので、助手席側のサンバイザーの留めネジを外して天井内装材を浮かして配線作業します。
ルームランプを取り外し「配線通し」を使って電源ケーブルを引き込む
左のフロントピラーにはグリップがネジ留めされているのでそれを外してから、「内装剥がし」を使ってフロントピラーの内装材を外します。
天井内装材の隅からケーブルを引き出し、黒いアンテナフィーダー線?に並行してフロントピラー内にケーブルを延長します。フロントピラーからダッシュボードの裏側へも「配線通し」を使っています。
配線を終え、フロントピラーの内装材を押し込んで取り付けるときは、ゴムの防水(?)シールを折り込まないよう注意します。
フロントピラーの内装材を剥がす
「配線通し」を使って、フロントピラーからダッシュボードの裏へ配線を通す作業は手探りです。ダッシュボードの裏(下)からフロントピラー側を覗き込めば楽な作業だったかもしれません。
フロントピラーからダッシュボードの裏へ配線を通す
長く見える電源ケーブルですが、センターコンソールまで引き込むのには適当な長さでした。
ダッシュボード裏まで引き込めれば、後は楽な配線作業
取扱説明書に従ってドライブレコーダーをフロントガラスに貼り付けます。
普通のビデオカメラの映像と異なり、超広角で歪曲収差のある(四角いものがまぁーるく写る)映像です。左右の写り方が気になる人は、クルマの中心寄りに取り付けたいところです。ルームミラーがSDカードの出し入れの支障にならないことも要確認。運手席側からはドライブレコーダーがルームミラーの陰になってほとんど見えません。
ドライブレコーダーをフロントガラスに貼り付ける
ワイパーの払拭範囲も確認
ドライブレコーダーの記録画像
SDカードは2GBのものが同梱されています。SDカードは、より大容量のSDHCカードに移行し、市場からは消えつつあります。信頼性の高い、高速のSDカードを予備に手元に残しておく必要がありそうです。