(独)科学技術振興機構の大学発ベンチャー創出推進事業における成果をもとに平成
21年4月1日、「光トライオード株式会社」を近畿大学発ベンチャー会社として設立しました。
長年のレーザー工学の研究を通して開発した技術を、社会に役立たせるために事業化を目指しています。具体的には、レーザー光と再帰性反射QRコードを活用した「光探索システム」(特許保有)を全国に普及をして、海難および山岳遭難や南海トラフ大地震などの災害時の人命救助支援に取り組んでいます。「全国ドローンレーザー捜索隊」を創設して、レーザー搭載ドローンを用いた捜索活動の実証実験を行い、再帰性反射可変QRコードのエンブレムを学生の制服や野外活動服に装着する製品の開発を進めています。また、超小型人工衛星「Space Tuna 1」の打ち上げに成功して、再帰性反射材の宇宙空間での反射実験(400㎞)を実施し、将来的にはレーザー搭載人工衛星による広域捜索インフラの構築を目指しています。数年後には、「空飛ぶクルマ」が大空を駆け巡る時代が到来しますが、「レーザー捜索」は人命を救助する基盤システムとして重要な役割を担う技術として広めていきたいと思います。