top八丈砥石の魅力研ぎのポイント八丈砥石工房
八丈島には砥石になる天然石がごろごろしています

八丈砥石工房 八丈砥石工房
 自宅の敷地内に作業場をつくり、八丈島産の天然砥石加工に取り組んでいます。
 都内の病院に勤務していましたが、退職して八丈島に移住したのは約1年前。以前から釣りなどで八丈島にはよく通っており、空き家が見つかり、移住を決めました。
 若い頃にしばらく石材関係の仕事をしており、石には詳しかったこともあり、病院では施設の保守管理の仕事をしていましたが、頼まれてメスやハサミを研ぐこともよくありました。
 八丈島に通っている時から、島に転がっている石が砥石として使えることは知っていたので、移住後、本格的に家の近くの玉石垣や海岸の石を見て歩き、砥石にできる石が多いことを再認識しました。同じ石でも、坂下より、中之郷の石のほうが、砥石に適した石が多いようです。
 砥石になるのは、粒子の細かい泥岩や凝灰岩で、粘土や泥が堆積し、地中深くの圧力で固められたものが、地表に露出してきたとみられます。
 八丈の砥石の特徴は、水砥ぎだけではなく、油砥ぎも可能なこと。ニッパーやハサミを砥ぐのには、油砥ぎが有効です。
 加工した砥石は中之郷のえこ・あぐりまーとで販売もしており、八丈島産業祭にも数点を出品しました。今後は、刃物などを扱う島外のフリーマーケットなど
にも出品し、八丈島産天然砥石を「八丈砥石」のブランドでアピールしていきたいです。
 天然砥石の産地はかつては全国に数多くありましたが、近年は合成砥石の普及によって、京都府亀岡や熊本県天草などを除いて、ほぼ産出されていません。天然砥石は合成砥石に比べて粒度が細かく、仕上げや超仕上げの砥石として使われています。
 各産地とも今では掘る人がいないので、天然砥石は貴重品です。八丈のように露出している産地は他には聞きません。以前より砥石を使うことは少なくなりましたが、いい砥石にこだわる料理人も少なくありません。外国人も日本の包丁や研ぎの技術に興味を持つ人は多いので、そんな人が天然の砥石を求めて八丈島にきてくれたら、島にとってもいいことだと思っています。

八丈砥石工房 高橋栄治




えこ・あぐりまーとでの販売
砥石参考価格
小包丁用 (約6cm×10cm×2cm)3,000円〜
包丁用 (約6cm×20cm×3cm)10,000円〜
柄付砥石 1,000円〜
砥石のコッパ 多数あります 100円〜

包丁研ぎ承ります 1,000円〜
刃コボレ等は追加料金あり

観光協会ブログ
観光協会のブログで工房が紹介されています
えこ・あぐりまーとでの販売





八丈砥石工房
〒100-1623 東京都八丈島八丈町中之郷1696-2
電話 04996-9-5996
メール 
toishikobo@kyj.biglobe.ne.jp



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