3月 10日 (土)
まず航空券を頼んで29800円に燃油サーチャージや空港税がつくと52000円くらいになります。
それと今回 夜着き便で行くので ホテルを予約して行きます、ホテルコムでカオサンに格安ホテルを見つけました。1泊1980円
ゲストハウスじゃなく、ちゃんとしたホテルでこの値段、場所もカオサンから路地一本入ったところにあるホテルです。少し探しましたが・・・
i空港からは、鉄道が便利でパヤータイ駅まで高速で走っています。私が駅員にマッカサン駅と言ったら、40分後って言われ「夜になると本数が少ないんだなぁ」思っていました。
ホームは地下にあり降りていくと、列車が待っていました。あれ?って思いここが始発駅なので 乗り込みました。快調に走りますが、駅にはぜんぜん止まりません、ようやく止まったとと思ったら、みんな降りていってしまいました。私はどこに着いたのかわからずに、そのまま乗っていましたが、動く気配もない、5分ぐらい動かない おかしいな?と思い、列車を降りてみました、駅名を見たらパヤータイ駅です・空港の始発駅から終点駅をノンストップで繋ぐものでした、ヤレヤレと思って、駅を出る、いまから行くカオサンとの位置関係はわかるのですが、どっちの車線のタクシーを止めたらいいのか、駅の改札員に聞いて、高架駅を降りて行きます。
今度はタクシーとの戦い、基本メーターですが、メーターを使わないと自分のポケットに入れれるし、少しぼったくることが出来るので、なかなか外国人を見ると メーターで行ってくれと言ってもNO!と言われます。
無事メータータクシにてカオサンに到着、ホテルも当たりをつけた場所で発見、部屋に入ると少し狭いのですが、清潔そうでこの値段は納得です。
さっさとシャワーを浴びて、飯をビールを飲みに出かけます。
時間は23時くらいです。それでも町はにぎやかで、通りは多くの人が写真の様に、行き来しています。一軒の道路に椅子を出している店で、野菜炒めとイカのガーリックソース炒めを頼みます。これは私の定番メニューです。
いつ来てもカオサンはにぎやかで 眠らない町です、しかし昔の バックパッカーの集まる場所ではなく、単なるおしゃれな町に変貌してしまいました。少しさびしい気もしますが、10年以上前から タイに来て徐々に、変わっていたんだけれど、今となって大きく変わったなぁと実感しています。
ひとしきり呑んだら、ホテルに帰って バタンです。
3月11日 (日)
今日は、カンボジアに陸路で渡りたいので、国境まで鉄道を使って行きたいと思います。
これで 一応タイの鉄道は制覇しました。
タイの鉄道網は大きく分けて 4つ。バンコク⇔チェンマイまで行く756`の北線・ バンコク⇔ノンカイまで行く624`の東北線・ マレー鉄道から伸びるバンコク⇔ハジャイ929キロまで乗った南線そして今回乗った 東線はカンボジア国境の町アランヤプラテート⇔バンコクまで行く255`です。
フアラムポーン駅を朝5:55発です。まだ真っ暗な駅で 切符を買います。3等車両しかありません 48バーツ≒100円を払って車両に乗り込みます。このまま順調に行けば11時くらいにはアランヤプラテートに着くはずです。椅子は硬そうな板張りクッションはなしです。定刻に列車は何の前ぶれもなく動き出しました。
外国人はまばらで、故郷に帰るタイ人が多く、各駅停車ですので、近郊の人も乗っています。
立っている人はいない位の乗車率です。しばらく窓の外を見たり音楽を聴いていました。各駅停車なので弁当や飲み物を売る人たちが行き来します。日が昇ってくると乗客の人たちは、弁当を買って食べています。私も真似をして同じ弁当を買います。15バーツ≒60円です。ひき肉をナンプラーで炒め唐辛子と混ぜ合わせたものと目玉焼きがライスの上に載っている物です。辛かったけれどおいしかった。
しばらくは景色を眺めて過ごしていました。11時をまわっても一向に到着する気配がありません、確か終点だったから、乗り過ごすこともありません、外国に行くと途中で降りるときに英語なんて話さないから、周りの人に降りる場所を連呼しておけば、近くになったら教えてくれますし、寝台車なら車掌がちゃんと少し前に起こしに来てくれます。
結局 アランヤプラテートに着いたのは、12時位、地球の歩き方には ポイペト国境を越えたら乗り合いバスがあるが、シエリムリアプに行くバスは、午前中しかないと書いてあったので、午前中に行きたかったのですが仕方がありません。
まずは、駅から国境の所まで、トゥク トゥクで行きます。しかしここからが大変です。インチキオフィシャルがいっぱいいて、ここでアライバルビザを取る者をカモッっているのです。いかにも正式なビザ発給所のような作りをさせて、中に入れと言うしぐさをするのです。
欧米人も一様にここにトゥクトゥクにつれてこられて、中を覗いて怪訝そうな顔をして、国境に向かって歩き出します。私も最初はここかな?と思いましたが、よく考えるとまだ出国もしていないのに、入国検査場はないと思い、だめだめって 手を広げて邪魔をするやつを押しのけて正規のイミグレに行きます。出国はすんなり行って、中立地帯があるのですが、普通そこには何もないのですが、ここでは、カジノホテルが立ち並び、タイ人が、カジノをするために来るそうです。
さあ そのままテクテク歩いていって、その辺の人に、アライバルビザはどこで申請するの?と聞くと、右側の建物を指差しました。中に入ると殺風景なベンチがあって小さなカウンターに20ドルって書いてあります。ここで20ドル払って申請書を出すと10分でビザをくれます。しかし、まあ 役人が公然とアルバイトまず、1000バーツって言います。(20ドルより高い)これを換金すると23ドルくらいになって3ドルポケットに入れると言うわけです。「バーツはないよ」って行ってみたら、じゃあ23ドルって当たり前のように言われ、そこに20ドルって書いてあるじゃないの って 言うと 知らん23ドルっていうので、LOOK
LOOKって看板を指差すと いやな顔してそこで待ってろ って20ドル受け取りました。
まあ ベリーズの役人よりいいかな・・・・
入国審査もすんなり行って、カンボジアの町ポイペトに到着です。バスはやっぱりもう行ってしまったようです。ブラブラ乗り合いタクシーでも探していると、ここが乗り合いタクシーの集合場所だと教えてもらいました。急遽トレンサップ湖の対岸の町 カンボジア第二の都市バッタンバンに行くことにしました。なぜならそこからシェリムリアプに朝7時に船が出るらしい、5時間ぐらいかけて川を下り、トレンサップ湖に出て、湖を渡り到着する以前カンボジアに来たときは、プノンペンからトレンサップ川をスローボートで8時間ぐらい掛けてきた覚えがあります。
乗り合いタクシが見つかって、人数が集まるまで1時間ぐらい待ちました。値段は200バーツ、日本車のカムリに運転手も含めて8人も乗ります。後部座席に男4人 前部に女性が3人です。
そのまま、順調に走ってバッタバンに到着しました。時間は夕方の3時、まずはホテル探しをしなければなりません。
バッタバンはロイヤルホテルが有名で、近くの川沿いに、屋台のあるって書いてあるし、とりあえず、行ってみよう。テクテク歩いて発見、値段を聞くと12ドル、エアコン付きということで、ここに決めます。ついでに明日のシェリムリアプ行きのボートもここでとれて、ピックアップもしてくれる。
早々にシャワーを浴びて、外に出たころには、日が傾いていました。まずは、川沿いの屋台に行きます。結構距離があって呑んだ帰りが心配です。
屋台は期待はずれでした、しかし、9年前に来たときには屋台なんて皆無だった事を考えると、外食が出来るような経済的発展を遂げたんだなぁと 違う意味で感心しました。その屋台には若い男女が仕事帰りのような感じで寄っています。
野菜炒めが食べたくて、アジアの野菜炒めはとってもおいしいんですよ、これでビールを飲んで一日を締めくくる これで十分幸福感が味わえます。
川沿いの屋台で、ビールと焼きそば、野菜炒めを食べました、9年前に来たときは、屋台なんてそんなに多くなくシェリムリアプの外国人相手の屋台くらいでした。今は会社帰りのカンボジアの若いカップルが寄っていって夕食を食べたりしています。その時小学校低学年の女の子が各テーブルを廻って物乞いをしていました。
身なりは普通で、親にいかにも行って来いって言われて来た感じです。「働かずして楽してお金を貰おうなんて子供の頃から ふざけているな 」と手を差し伸べても無視していました。もちろん現地の人も、「向こうに行きなさい」と食事も終わって遅い時間にホテルに向かって歩いていると、さっきの子供が屋台の調理場を遠くから覗いて、寂しそうな顔をしていました、指をくわえて調理する姿を遠くから眺めているのです。酔った勢いもあって、少しばかりこちらから近づいてあげました。これがいいのか悪いのかわかりません、喜捨するときにこれはいい事なのか、はたまた親が子供ならば哀れんでくれるから、学校も行かせないで夜遅くまで物乞いに廻らせるという事も事実です。でもお腹がすいて、調理場を指をくわえて覗いている姿を見て、さっき自分があっち行きなさいって ビールを飲んでいた横柄さを思い出し、心苦しくなったのです。自己弁明です。喜捨したのは、その子は一瞬 何で向こうからお金をくれるんだろうって顔をしていましたが、すぐに手を合わせてペコリと頭を下げました。
その子のためにと言うよりは、自分がいい人になった気がするために あげたようなものです。インドでも物乞いが、「私たちはいい事をしている、お金を恵んでくれる人に いい事をしたって気持ちを、施しをしたって言う満足感を与えているんだ」 って まさにそうゆう心境でした。
そしてホテルに帰る道すがら酔って歩いて真っ暗な路地で どぶにはまった・・・・・・・