乾清花苑  太白廡  中国書画扇面

中国書画扇面
 中国書画のうち円形のいわゆる中国団扇は「團扇」へ収録しました。
   
    隣竹 隣竹書堂十録 
功齋 古新 伊孚九 送客七律 劉然乙 春詠
潘鳴球 法譫  陳怡 多子石榴圖 王邨綬 壺屋夜覺
王存本 與劉孝綽書 葉振家 天中五瑞圖  呂念修 暑気清
樂齋 墨梅 王庸 七夕圖  林兆禄 模亀甲文
李瑞清、海棠黄鳥図 屈兆麟、指墨荷月図 屈兆麟、指墨蝉楊図
 

 屈兆麟の二枚の絵は、1988年頃秋葉原の中国画廊で求めたもの。指墨法とは筆を用いずに指で描いた絵。なんとなくほんわりやわらかいところが気にいった
 作者の屈兆麟はどんな人だろうとずっと調べていたのだが、ようやく「遺老が語る故宮博物院」中に記載があり、如意館の側役(宦官)で清末の人であることがわかった。如意館は故宮の画所である。落款をみると臣某としてないので、清朝が滅んだ後に買書生活をしたものであろう。一枚目は蓮に満月、初秋の風情。二枚目は柳にとまる蝉、そよ風を感じる。
 李清瑞の絵は、やはり中国画廊で、1985年ごろ買った。お土産用の安っぽいものを見た後だったので随分よく見えた。小林先生が李瑞清(1867-1920)だったら名が通ってるが、とおっしゃったけど。この作家のことは今もって分らない。海棠に目白がなんとも春爛漫で気にいっている。
 
香港に行ったときに観光客相手の書画店で買った贋もん任伯年は省略。

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