乾清花苑  太白廡  中国書画扇面

暑気清
 
呂念修

 

昨者暑気清 嵐瘴喜初散 幕府有程期 鳴戒宵半 残月不到地 柚梢秋河漢
冥々列炬餘 灼灼蛍大乱 空山悟無抬 静裏閲昏旦 九嶺争一隅 径北中毎断
我行尚層岡 僕夫復深間 浮生付飄忽 肩腋楚人慣 不墜即偶然 履危豈無嘆
転苦東日遅 坐待火雲爛 稍々荊屋開 人語出沙畔

書應、吉園仁兄大人疋属、味琴呂念修 印:

 屏風二枚に散らされていた六扇の一枚。ほかの五名は伝も知れないし、蝶番もはずされていたのであるいは六曲ぐらいのものの中の有名部分が抜かれたものではと思う。