・WW2 ・ベトナム戦争 ・内戦・その他 |
WW2 |
フライングフォートレスBー17 雑感へ |
プライベートライアン ―SAVING PRIVATE RYAN― 98年 米 |
監督…スティーブン・スピルバーグ 脚本…フランク・ダラボン/スコット・フランク/ロバート・ロダット |
トム・ハンクス/マット・デイモン/トム・サイズモア/エドワード・バーンズ/バリー・ペッパー/アダム・ゴールドバーグ/ヴィン・ディーセル/ジョバンニ・リビジ/ジェレミー・デイビス/テッド・ダンソン/ポール・ジアマッティ/デニス・ファリーナ |
<CROSS OF IRON に送ったレビューより> |
この作品は思い入れが強すぎて何を書いていいのか解らないというのが実感です。この先大人になっても、年をとっても、思い出の映画として、ずっと残っていく映画だと思います。 この作品の中で一番の気になる点は、ドイツ兵の姿が見えないことです。見えなくてもいいのです。見えないというのは、ドイツ兵の脅威が伝わってこないという点です。この映画を観ていて、確かに最初のオマハの戦闘シーンは凄かった、視覚と聴覚をマヒさせられたみたいに、その中でとまどう自分を感じさせられました。が、でもこのシーンでさえ、あんなスゴイ事になっている連合軍の兵士を攻撃しているドイツ兵の姿が伝わって来ないのです。初めての実戦の兵士もたくさんいたでしょう。彼らにとっては、ドイツ兵が自分たちと同じような人間だということ自体が信じられなかったのではないでしょうか。ああ、そうかこのシーンはドイツ軍と戦っている連合軍を描いているんじゃなくて、ノルマンディに上陸していく連合軍を描いているんだと納得してしまいました。この疑問は、作品を通して湧いてきて、そして同じように納得していく。レーダーサイトにしても脅威なドイツ兵はいなく、捕虜となったスチームボートウィリーが描かれる、ラメルでの戦でもティーガーやパンター戦車は確かに凄い、その姿と振動を伴った音には、確かに凄い手ごわいぞと思うけど、ティーガーなどを操る部隊の将校などは歴戦の勇士(しかもSSです)だったと思うのですが、見えてこない。やっぱりそうすると、この作品はジョン・H・ミラー大尉と彼と運命を共にすることになった分隊の”こころ”の映画なんだと。その中に、あの撮影賞を獲得したリアルな映像と、魂を昇華させていくジョン・ウイリアムスの音楽があるんだと。 時代考証や兵器などは、詳しいかたたちが、絶賛しているように、すごいのだと思いますが、私にはわからないことなので、ふれません。ちょっと変な見方になってしまいました。 ミラー大尉の”場面で思い出すんだ”という言葉は大好きです。高校の国語教師という設定から出た言葉だと思いますが、私の中では、とても大切な言葉として残っています。 |
Uボート ディレクターズカット版 ―DAS BOOT― 97年 独 Uボート ―DAS BOOT― 81年 西独 |
監督・脚本…ウォルフガング・ペーターゼン |
ユルゲン・プロホノフ/ヘルベルト・グレーネマイヤー/クラウス・ベンネマン/アーウィン・レダー |
<CROSS OF IRON に送ったレビューより> |
『DasBoot』を観て、私の戦争映画に対する観点がまた少し変わったような気がします。Uボートと英軍との戦いではなく、自分がUー96の44人目のクルーとなって、生き延びていくような感覚におそわれました。時代も1941年秋ということで、Uボートの脅威も30年代後半のものとは随分違っていたのだと思います。アスディック・ソナー・エコーの”ピコーン・・ピコーン・・”という音を聞くたびになんとなく、頭上を見上げてしまう自分がおかしかったです。あれほど意気揚々を生き生き仕事をしていたヨハンの狂気がUボート艦内の狂気の全てを象徴していたような気がします。この作品の素晴らしさは、Uボート内でのクルーの生活、心理、見えない敵との戦いはもちろんですが、クラウス・ドルディンガーの音楽が凄かったです。この作品を見てドイツ軍びいきになってしまいまいた。英国びいきのわたしですが『Das Boot』の最後をみたときほど、英軍が憎く思ったことはありませんでした。 この作品で、あの最後のシーンだけが嫌いです。でも、あのシーンに敗戦国ドイツが作りだしたメッセージがこめられているような気もします。 完全版も観たのですが、完全版をみて、さらに人々の心にふれた気がしました。 |
眼下の敵 ―THE ENEMY BELOW― 57年 米・西独 |
監督…ディック・パウエル 脚本…ウェンデル・メイズ |
ロバート・ミッチャム/クルト・ユンゲルス/デビット・ヘディソン/テオドール・バイケル/ラッセル・コリンズ |
米駆逐艦、独Uボートの対比にかたよりがなく、米駆逐艦ヘインズ号のマレル艦長と独Uボートの艦長フォン・ストルバーグの両司令官のかけひき、息詰まる攻防戦を感じ取ることができます。ただ、ドイツ軍が英語を話しているというのが残念です。とくに最後のマレル艦長とストルバーグ艦長のやりとりが英語だったのがとても残念に思われました、ドイツ語と英語だと、言葉が通じなくても海の男としての気持ちが通じる感じがもっとでたのではないかと思いました。 |
史上最大の作戦 ―THE LONGEST DAY― 62年 米 |
監督…ケン・アナキン、アンドリュー・マートン、ベルンハルト・ビッキイ、エルモ・ウイリアムズ |
脚本…ロマン・ギャリー、ジェームズ・ジョーンズ、デイヴィッド・パーセル、ジャック・セッドン |
アカデミー撮影賞、特撮賞 |
ジョン・ウェイン/ロバート・ミッチャム/ヘンリー・フォンダ/ロバート・ライアン/ロッド・スタイガー/ロバート・ワグナー/リチャード・ベイマー/メル・ファーラー/ジェフリー・ハンター/ポール・アンカ/サル・ミネオ/ロディ・マクドウォール/スチュアート・ホイットマン/スティーヴ・フォレスト/ロン・ランデル |
D-dayにおける、ドイツ軍側、連合軍側、そしてレジスタンスの動き、陸、空、海それぞれの、動きが分かる歴史の手引きともいえる作品に思えました。連合軍の功績に比べて、ドイツ軍の描写が公兵を欠くような気がしましたが、Dーdayというのは、おおざっぱに見るとそうなのかなとも思いました。 レジスタンス向けの暗号放送のヴェルレーヌの“秋の歌”やサント・メール・エグリースのサン・コーム・ヂュモン教会の鐘楼にひっかかった第82空挺師団のジョン・スティール二等兵が印象的でした。 |
シンドラーのリスト ―SCHINDLWE'S LIST― 93年 米 |
監督…スティーブン・スピルバーグ 脚本…スティーブン・ザイリアン |
アカデミー作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞、美術監督・装置賞、編集賞 |
リーアム・ニーソン/ベン・キングスレー/レイフ・ファインズ/キャロライン・グッドール/ジョナサン・セーガル |
実話に基づいた作品ですが、とても長いので原作を読んでいると、話が良く理解できます。 |
スウィング・キッズ 引き裂かれた青春 ―SWING KIDS― 93年 米 |
監督…トーマス・カーター 脚本…ジョナサン・マーク・フェルドマン |
ロバート・ショーン・レナード/クリスチャン・ベイル/フランク・ウェイリー/バーバラ・ハーシー/ノア・ワイリー |
第二次大戦下のドイツの青年たちは、みんなヒトラー・ユーゲントと思っていたのが、軍の目を盗んでアメリカからのスイング・ジャズに酔いしれる ”スイング・キッズ”もいたんだと知った作品です。 また、夢や理想に満ちた若者たちが、どうやってヒトラー・ユーゲントへとなっていったのかというのも分かるような作品です。最後のロバート・ショーン・レナードの言葉にジーンときます。 |
頭上の敵機 ―TWELVE O'CLOCK HIGH― 49年 米 |
監督…ヘンリー・キング 脚本…サイ・バートレッド |
アカデミー助演男優賞、録音賞 |
グレゴリー・ペック/ヒュー・マーロー/ディーン・ジャガー/ゲーリー・メイル |
第二次大戦下、対独戦略爆撃に活躍した第918空軍をもとにした実話ベースの作品。 米軍の1943年10月14日に行ったシュワインフルト攻撃の際、 敵地上空に侵入したBー17、B−24爆撃機257機のうち82機が撃墜、 142機が撃破されるという損害を負った事実は「暗黒の木曜日」と呼ばれ『頭上の敵機』 のもとになった実話です。 |
戦争のはらわた ―CROSS OF IRON― 75年 米 |
監督…サム・ペキンパー 脚本…ジュリアス・J・エプスタイン |
ジェームズ・コバーン/マクシミリアン・シェル/ジェームズ・メイソン/センタ・バーガー/デイヴィッド・ワーナー |
第二次大戦下’43年ロシア戦線。来春1月に劇場でのリバイバル公開が決まっているので、コメントはそれから。 |
特攻大作戦 ―THE DIRTY DOZEN― 67年 米 |
監督…ロバート・アルドリッチ 脚本…ナナリー・ジョンソン |
アカデミーサウンド効果賞 |
リー・マーヴィン/アーネスト・ボーグナイン/ジム・ブラウン/ジョージ・ケネディ/ドナルド・サザーランド/チャールズ・ブロンソン/ロバート・ライアン |
この作品の話がロマンテック・コメディ『めぐり逢えたら』の中で語られています。 |
プライベートソルジャー |
監督…ジョン・アーヴィン 脚本…W・W・ボウト |
ロン・エルダート/ザック・オース/ティモシー・オリファント/ダン・フッターマン/マーティン・ドノバン/ドワイト・ヨーカム |
1944年の11月ベルギー、ドイツの国境”ヒュルゲンの森”の戦を描いた作品。米軍の死者は24000人若き兵士たちが、無謀な作戦の中で命を落としていった様子がよくわかります。最後のホワイト・クリスマスの曲が哀しいです。 |
ブルースが聞こえる ―BILOXI BLUES― 88年 米 |
監督…マイク・ニコルズ 脚本…ニール・サイモン |
マシュー・ブロデリック/クリストファー・ウォーケン/コリー・パーカー/マイケル・ドラン/マッド・マラハーン |
劇作家ニール・サイモンの青春期を綴った「ビロクシー・ブルース」を映画化した作品。’45年ミシシッピー州ビロクシー軍事訓練所が舞台。ほろ苦い気持ちが残る作品です。 |
フロントライン 戦略特殊部隊 99年 フィンランド |
監督…オリー・サーレラ |
ピーター・フランゼン/イリーナ・ジョルクランド/カリ・ヘネスカン |
真夜中の戦場 クリスマスを贈ります ―A MIDNIGHT CLEAR― 92年 米 |
監督・脚本…キース・ゴードン |
イーサン・ホーク/ケビン・ディロン/ピーター・バーグ/アーリー・グロス/フランク・ホエリー/ゲーリー・シニーズ |
メンフィス・ベル ―MEMPHIS BELL― 90年 米 |
監督…マイケル・ケイトン・ジョーンズ 脚本…モンテ・メリック |
マシュー・モディン/エリック・ストルツ/テイト・ドノヴァン/D・B・スウィーニー/ハリー・コニック・Jr/ビリー・ゼイン/ジョン・リスゴー |
’44年、ナチスの軍事工場を爆撃するために毎日飛び立つBー17フライングフォートレスとその、
若きクルーたちのドラマですが、本物のBー17、メッサーシュミットと見どころ満載です。
ラストに本当によかったね・・と思える作品です。
”ダニーボーイ”という曲がとても好きになったのもこの作品でした。 メンフィスベルのマジックへ |