成年後見



人は、判断能力が不十分な場合、そのことによって不利益を被ってしまうことがあります。
 そのような方を支援するための制度が成年後見制度です。

成年後見制度としては、法定後見と任意後見の2種類があります。



■法定後見のケース


1.認知症の父名義の土地を売却してその入院費にあてたい。

2.精神障害をおった父の財産があるが、今後、その管理状況を明確にしたい。

3.遺産分割協議をしたいが、相続人の一人に精神障害をおった人がいるが、法定代理人不在である。

4.認知症の母が、必要のない物品の購入や住宅リフォーム契約を何度も結ばせられて困っている。

■任意後見のケース


1.ひとり暮らしだが、老後の財産管理を依頼し、安心して過ごしたい。

2.知的障害を持つ子供がおり、親が高齢となった時や死亡した時、その子の将来が心配である。

3.独身で、アルツハイマー病を発症し、将来の自分が心配である。

■法定の後見制度によらない場合


 信頼できる人がおられる場合、成年後見制度によらずに財産管理契約を締結し、その方に老後の財産管理を依頼できます。