仏教道場
法 話 1
2015年 4月27日(月)
「普通」
はじめまして
今回のテーマは、「普通」です。答えは、出すことは考えていませんが、私自身の考えを記しています。それぞれで考えるきっかけにしていただけたらと思います。
みなさんは、「普通」とはどういうことだと思いますか?
最近の若い方の会話で、この料理「どう?」「うん普通に美味しい」というのもあります。
「普通に美味しい」???
よく意味が分かりませんが、他の料理と比べて特別美味しいわけではない。でも、美味しいそういった意味でしょうか?
「普通」の意味は、他と比べて大差ない。あるいは、いつもとあまり変わりない。普通は特別との対比語で似たような言葉に、「平凡・凡庸・人並み」とういうのがあります。こういうと、少し悪い、駄目であるような言葉になりますね。
また、特別な能力を持っている人、普通の人と違うという理由で、敬遠されたり排除したりされることもあります。「出る杭はなんとか・・・」というところでしょうか
私は、「普通の生活ができればそれでいい」とか「普通に健康であればいい」と時々思います。みなさんは、どうでしょうか?
さて、この「普通の生活」「普通の健康」とは?
ここで私が最近考えることは、どの程度が「普通」なのかということです。
また、どこまでが「普通」なのでしょうか?
その答えはのちほど・・・
これから、少し話は変わります。
八正道を正しく行うことができると、無明(苦しみの原因)を滅することができる。と説かれています。
八正道とは、「正見」(正しく真理をみる)・正思惟(正しい考え、意思を持つ)・正語(正しく言葉使う、嘘、悪口・貶める発言等を離れる)・正業(正しい行いをする)・正命(正しい生活をする)・正精進(正しく努める)・正念(正しい概念、目的を持ち、忘れない)・正定(正しく精神の集中をし、心を定める)のことを言います。すなわち、苦しみを乗り越える実践です。
これらは、日常生活を正しく送るためには「普通」のことですよね。
しかし、人はこれらの「普通」のことができないでいます。だから、苦しむ、悩むということになるのではないでしょうか。
なぜ、この「普通」(八正道)のことができないのでしょうか?
それは、人間には煩悩があるからだと思います。他人によく思われたい。あれもこれも欲しい。腹が立つ。後悔ばかりしている。これらのことが、「普通」のことができない要因となると思います。
では、どうしたらできるようになるのでしょうか?
結論からいいますと、無理といいますか、できないと思います。なぜなら、変に感じられる方もおられると思いますが、それが人だからといいますか、煩悩を捨てきれないのが普通の人だからだです。親鸞聖人は、煩悩にまみれた「凡夫」・苦しみにもがいている私たちを群萌とあらわされました。その私たちを救いの対象とされ、私たちを信じさせ、念仏させて、浄土に往生させようとはたらいてくださるのが、阿弥陀如来です。阿弥陀仏よりいただいた信心により、お念仏が称され(仏恩報謝の念仏)救われる。このことにお示しいただきました。
仏恩報謝の心をもってお念仏が称せられる、このことが「普通」になればいいですね。
では、「普通」に戻ります。どこまで「普通」なのかとは、みなさんどうでしょうか
全く同じ人はいません。似ていることはあってもすべて同じではないんです。同じものを見ても人それぞれ感じ方が違いますし、思いも違い、状況・環境も違います。だから、同じということはないのです。人は、それぞれ自分自身の感覚・思いで考え「普通」を決定しますから、それぞれの「普通」ができます。「普通」もばらばらではないかと考えるわけです。
また、煩悩から逃れませんから、普通の状態であっても、もっと上の「普通」を欲求してしまいます。
なにが、言いたいかといいますと人は違うことが当たり前だということです。それこそが「普通」なんですね。それを認め、排除しないことが大切です。自分と違うというだけで、差別されたり排除されたりということが、現代の社会で多くあります。そのことに気づき、それぞれの縁を大切にしていって欲しいと思います。
初の法話ということで、短い文章ながら、少し長い時間かけて記しましたが、なかなか難しいものでした。結局何がいいたいか、わかりづらいかともと思います。このテーマについてお読みいただいた方が、それぞれ考えていただければありがたいです。
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