食育について(個別指導)
 
食事づくりに手間ひまかけなくても、24時間食べたいものがすぐ手に入り、いくらでも食べられる飽食の時代にあって、生活習慣病の低年齢化が問題になっています。
どんな食物が体に良いか、悪いかを自分で判断し、何をどの位食べるか、いつ食べるかという知識や食習慣を、子供の頃から身につける必要があります。
「自分の健康は自分で守る」という意識や知識を、家庭・学校・職場等で育てていくことが「食育」であると考えます。
農業や、添加物の少ない、安全な食べ物を選び、心のこもった手作りの味で、子供を育てる親の姿勢が、子供の心と体を豊かに成長させます。 また、働く人が病気にならずに、仕事に力を発揮できるように、企業が健康管理を支援するのも、食育です。
人生80年を元気で過ごすことができるよう、健やかな心と体は毎日の食事からです。
 
食育5か条 〜健やかな心とからだは食事から〜
からだで感じる食(生活のリズムは三度の食事から)
みんなで楽しい食(家庭で囲む食卓)
いのちの育ちの食(自然の恵み・食べ物の大切さ)
料理を楽しむ食(台所の体験を通して学ぶ)
未来へ伝える食(地場産物の導入、郷土食の伝承)
 
 

 
【離乳食相談を食育の原点ととらえて】
 
平成17年7月に食育基本法が施行され、いかに食育をすすめるかが課題になっている。 離乳食相談を食育の原点ととらえ、いちはら協立診療所では、乳幼児検診を毎週月曜日午後に実施し、離乳食相談を受診者へ無料で行っている。
離乳食相談は97年9月より、待合室で月2回、希望者のみに行う形で始まった。 98年は、検診者735名中、相談者138名で、18.8%だった。 02年には、毎週行うことになったが、少子化という社会情勢や、担当小児科医の変更などにより、乳児検診受診者が減少傾向になった。 その後、無料で、離乳食相談を受けられることが、受診者へのサービス向上につながると評価されPRしてもらえた結果、相談者は増加傾向になり、04年、検診者385名、相談者210名で54.5%に向上した。(図1)
2回以上継続の相談者も増えた。
05年度に指導した相談者の回数と割合を示した。(図2)
 
第1子、第2子ともに同じ体質とは限らないのだが、第1子に比べ、第2子の場合、離乳食を適当にしてしまう例がみられたため、必ず第2子も相談をうけてもらうようにしている。
これからも、相談者への適切な指導を心がけ、将来にわたる健康づくりの基礎となる、よい食習慣につながる離乳食相談を目指したい。
 
離乳食メニュー
 
 
 
食育について(集団指導)
 
「親子料理教室」では、親子がいっしょに協力して、ひとつのものを作り上げます。
太巻き寿司や、料理、お菓子を楽しく作ることによって、「食」について興味や関心を持ち、豊かな食生活、豊かな人間性をはぐくむきっかけにもなります。
 
難しいところは、お母さんに手伝ってもらって、兄弟で協力して上手にできました。
嫌いだったニンジン、ホウレン草も、自分で作って、みんなといっしょに食べたら、食べられました。
千葉県産の海苔とごはんを使った、房総太巻き寿司は、次世代にも伝えたい郷土料理です。
 
脂肪をひかえた子供向けの献立