Vienna, Austria [September, 2009]

 南駅から定宿に到着。一息ついてから夕食に出かけます。下調べしておいた店は移転していて、ドアに貼られた地図からは移転先が判然としません。Backupとして用意していた店に移動し、久々のVienna料理を賞味。
 そのままStaatsoperの夜景撮影に移ります。手前の駐車車両が目障りですが、通行人の邪魔にならず三脚が安定に立てられる場所は他に見あたりませんでした。
毎年、この時期は子供のためのoperaが上演されるため、看板が追加になっています。
 熟睡して定宿での朝。
早朝から外がうるさいので、窓を開けたところ、ケルントナー通りの工事が始まっていました(左の写真)。いつもはゴミ収集車の音で目が覚めることが多いのに、今回は道路工事でした。
右は振り返った視線、今日もまずまずの天気が期待できそうです。
 土地勘のある街でもあり、気持ちの余裕を持って散歩の計画が立てられました。どうせ時間が足りないに決まっているので、無理をしないで要点だけ見ておこうという緩やかなものにしました。最初に向かったのはOpera座脇のArcadia。いつも立ち寄りますが、今回はStaatsoper見学tourの時刻確認が主目的です。これまでは預かってもらっているoperaの切符の受け取りに使っていました。音楽に絡んだ土産の物色にも適した店です。
 昨夜撮影した場所は、左の写真で市電が止まっている辺りから少し左に下がったところです。
 一日乗車券を買った時点で、最初の目的地が決まりました。これまでなかった気のする地下道を抜けて、Secession(分離派美術館)に向かいます。KlimtのBeethoven Friezeが目玉。そう言えば、彼の愛猫はBeethovenという名前でした。  同行者はViennaの最初が金のタマネギかと驚いていましたが、この街はどこを歩いても何らかの見るものがあり、順序にこだわってはいけないと説得。気を取り直したところで赤い市電に乗って宮殿の前まで移動します。
 遠景はMuseumsQuartier、完成直後に行ったこともあり、今回の同行者にシーレはどうかとも思って今回は通過しました。数年後、同行者はこの街に学会発表に来てシーレを観たと聞きました。  今日は、まっとうな美術史美術館へ。マリアテレジア像の脇にあるクレーンが目障りです。
 部屋中ブリューゲル。初めて来たときにスライドを買って帰っていますから、自前の写真は単なる行動記録にしかなりません。
 一枚だけあるBosch(裏表)。
この街のBoschは、美術アカデミーにある作品の方が大作です。
 美術史美術館を出て元来た方向に歩いて戻ります。途中、いつもの公園に立ち寄り。
光の具合がよろしくないのは、時間帯が悪いのでしょう。
 ピアノ屋さん、今日は閉まっているようです。  地下鉄で北上し、学会会場へ。展示会場に入ってしまうと次々知り合いに遭遇して先に進めなくなる予感がしたため、dinnerのticketを受け取るだけにしました。
学会のマークも金のタマネギです。
 再びU1に乗ってシュテファン大聖堂に戻ってきました。修復工事が進展し、ずいぶん色白になり、しみが取れています。

上の3枚が今回の撮影、左が2001年9月のもの。
 低い方の塔に上るのは、エレベータがあるので楽だという理由から。
見下ろすと、結構な高さに来ているのがわかります。
 映画で有名な観覧車が見えます。この公園にはまだ行ったことがありません。  塔のある教会は、Pragueで見たのに似ています。
 堂内にあるオルガン。例によって窒息寸前ですが、何とか撮れていました。
 ちょっと急いで昼食をすませ、歩いてStaatsoperへ。10分ほど早く着いたのに、ものすごい人だかりです。英語組の三つ目にようやく入れて歩き始めました。
初operaを含め、ここでは3回operaを観ています。幕間にSektを片手にMozartの胸像を見上げるのが習慣です。右は彼の代表作三つの一齣を描いた背景。
 Beethovenの方は簡単で、絵が一枚しかありません。彼はoperaを一作しか書いていないからと丁寧な解説を聞きました。
 客席と、今夜の出し物を準備している舞台を遠くから見学。あいにく、チャイコフスキーのバレーだったので、行かないことにしたものです。それにしても、相変わらず人気の高い劇場で、常に95%以上の席が売れているそうです。
 それでも興行収入だけでは必要経費の50%程度にしかならず、民営化後も国の補助と民間からの寄付に頼っているとのこと。確かにここ数年は場内に日本の自動車が展示されていて、programにも広告が入っています。
 座席に装備された字幕のLCDについても説明がありました。これはしっかり覚えています。2000年9月に来たときはついていなくて、翌年のほぼ同時期に戻ってきたら設置されていたのです。おかげで、同じ作品を観ていても理解度が桁違いでした。
 買い物をすませてhotelに戻り、小休止の後、今度は市電Dで南に向かいます。かなり日が傾いてきていますが、まだdinnerには時間があるし、せっかくだからKlimtの接吻を観ておこうと言うことで、Belvedere上宮へ。実際にはのんびり乗っていたら停留所を過ぎてしまい、一つ先の南駅に行ってしまいました。初めてBelvedereに来たときは、市電の路線が把握できていなくて、地下鉄で南駅に来て坂を上ったのでした。今回は迷わず戻りのDをつかまえて、一駅だけ乗っています。

 売店で、この美術館が発行元になっているウィーン幻想派の解説書を見つけたのですが、ドイツ語だし、荷物になるしと、ISBNを控えただけで買いませんでした。帰国後、amazon.comなどで調べても見あたらず、あのとき買っておけばよかったと後悔しています。売店にE-mailで通信販売の可否と英語版の出版予定があるかを問い合わせましたが、応答がないままです。また行くしかなさそうです。 
 市電で街中に戻りました。少し散歩しようと、楽友協会へ。今夜はお上りさん向のconcertが企画されています。ここではもう少しちゃんとしたconcertを'97年に聴きました。  こちらが学会Gala dinnerの会場。Konzerthaus。
ここで音楽を聴くのは初めてで、大いに楽しみです。
 着替えてからdinnerへ。思ったより編成の小さな楽団でした。
光通信屋にどこまで理解できる演目だったかはさておき、旧知の顔ぶれとの話の合間に音楽と料理を楽しみました。ここの2枚は、別のcameraです。
 ここに来ると、自動的にKonzerthaus四重奏団を思い出します。当然、録音も同じ建物のMozartsaalでした。
彼らの演奏があまりにもウィーン風にすぎると感じるときは、自動的にBarylliを聴きたくなります。Barylliなら、Beethovenの四重奏が全曲揃うし、演奏には間に合わなかったものの、講演を聴いたこともあるし。
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