Amsterdam, Netherlands  (April, 2016)

 
 Bosch巡礼の起点をAmsterdamに選びました。2001年に学会などで一週間ほど滞在したので、多少の土地勘はありますが、総じて縁の薄い首都です。
 ここから大展覧会の会場の街まで特急列車で日帰り往復、その後空路でFrankfurt、空港駅からICEという特急列車でEisenachへ。ここはJ. S. Bach生誕の地です。EisenachからはICEでLeipzigに移動し、彼の終焉の地を巡ろうという設計にしました。
 Amsterdamの後、どこに回るかいくつかの候補がありましたが、3月にLeipzigのトーマス教会でマタイ受難曲を歌う予定だというRさんからのお勧めで、後半をJ. S. Bach巡礼の旅にしました。Leipzigに鉄道で行くにはBerlinからが一番近いのですが、首都にあるまじき旧式の空港しかないため、空からBerlinに入るのは賢い選択肢とは言えません(さらにStar Alliance加盟会社ではAmsterdamからの直行便がありません)。空の拠点と陸路がきれいにつながっているのはFrankfurtなので、経由地に選定しました。Leipzigには空港があり、FrankfurtやMunichに結構な便数が飛んでいます。これなら、帰国日の朝に移動可能と結論が出て、帰路もMunich経由に決めました。AmsterdamからEisenachを全部鉄道で移動すると7時間以上も掛かるので、4時間ほどに短縮できる空路併用案は悪くないと思います。
 初めての羽田発国際線。右に尾翼が見えているNHも5分違いのMunich行きです。  長い一日でしたが、無事に空港脇のhotelに到着。飛行機の騒音はほとんどありません。管制塔が立ちはだかっている部屋でした。
 次の行程はFrankfurtへの移動です。この空港はKLの天下なので、LHは片隅に押しやられています。念のため出発gateの場所を確認に来ました。
案の定この先は何もないという右端の場所に発見。外に出たら泊まっているhotelが見えました。
 空港駅から市内へは中央駅と南駅の二路線が使えます。後者の方が博物館地域に近いし、治安の心配も少ないだろうと考えました。南駅からtramで博物館地域に移動。空模様は限りなく怪しく、いつ雨が降ってもおかしくない状況です。これは室内競技に徹すべしと、時差も抜けていない頭で考えます。
メンゲルベルクでならしたコンセルトヘボウ、今回も建物を眺めただけ。
 右奥の立派な建物が改装に10年以上掛かっていた国立美術館。特に観たい作品もないので、左隣のGogh美術館を目指します。  常設展以外になにやら企画展が開かれているようです。
 美術館の隣にある切符売り場には長い行列。列の最後尾を示している係の人に"どのくらい並びそうですか? 何時間とか、正直なところを言ってください"と質問したら、並んでいた先客がつられて笑ってくれました。 40-50分との回答でしたが、実際には1時間並びました。右は割引のある博物館cardを持っていない人たちの蛇行した列(私もそう)。左はcardを持っているが、この美術館の前売り券を持っていない人たちの列でこちらは一直線の列。  ようやく入った館内から企画展の看板を撮影。内部は撮影禁止なので、これは建物から張り出している階段の踊り場からです。

 Easy Virtueと副題がありますが、Sir Alfred Hitchcockの映画とは関係がなく、世界で一番古い商売をしていた女性達が主にFranceの絵画や写真でどう扱われたかを見せるものでした。展示の一部にGoghも出てきたので、そんなつながりなのかなあと想像していました。
 美術館を出て再びtramに。ここから遂に小雨になりました。多少遠回りをして中央駅へ。目指すはSt. Nicolaaskerkの裏にある涙の塔(Schreierstoren)。
1480年に築かれた要塞と聞いていたので、もっといかめしい建物だと想像していました。

 上の写真は背後の聖ニコラス教会と重なっていてわかりにくいですが、右のようにあまり威厳を感じない建物です。一階はcafeか何か
で、日常が入り込んでいました。
 ここに興味があったのは、New Yorkを発見したHenry Hudsonがここから出航したと聞いていたからでHudson川は彼に由来します。
 建物は面白くないけれど、他に何かないかと探し壁面に埋め込まれたプレートを発見。

 なぜか英語が書いてあるなあと思ったら、上の写真の通り、New York港湾局によるものでした。、
中央駅前には、15年前に泊まったVictoria hotel。 中央駅です。
中央駅から南駅に戻ってhotelに帰ることにしました。Tramは何だか物騒な雰囲気の乗客が多かったので地下鉄を選択。15年前は、毎日この路線で学会に通っていました。
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