NeumannのV475-2はプラグイン基板式のため収納しにくいので、既存の穴を利用してパネルを取り付け右から2番目のスロットに収容した。また、PANPOT
Unitは5番目のスロットに収容した。
MIKE AMPの総合入出力特性 (2010.12.17記)
MIKE入力からHP8903Bを信号元として、MIKE AMPの入出力とワイ率を調べた。MIKE AMP本体のATTの位置は-50dbとした。使用しているMIKEがダイナミックマイクなので、規格から設計値を-50dbで0db出力とした。また、AUX入力は-20dbで0db出力の設計だが、V475-2のレベルが若干高いので内臓のVRで設定してやらなければならない。
MIKE AMPの全体の構成は、MIKE入力がANTV676Bで約0dbまで増幅され、30dbのPADでレベルを調整しV475-2の1CHに入力される、こうする事でV475-2のヘッドマージンが十分確保できる。一方2CH目の入力にはAUXから各種信号が入力されて、その出力がPANPOTのLCH側に入力される。こうして、PANPOTの出力にはL側とR側が各々出てくる。この後TabV380にて0dbまで増幅され次のLimiterCompresserに0db渡しで接続される。
V380は4CHの分配が可能なので、残り3CHのうち1CHは、VUメーターの出力として使用し、バータイプのVUメーターを振らしている
SGlevel dbm | -60 | -50 | -45 | -40 | -35 | -30 | -20 | -15 | -10 |
OUT level | -8.09 | 1.09 | 6.97 | 11.96 | 16.98 | 18.16 | |||
THD % | 0.472 | 0.148 | 0.084 | 0.053 | 0.0445 | 20.42 | |||
AUX OUT | -22.19 | -17.27 | -12.22 | -7.2 | -2.19 | 7.8 | 12.8 | 17.67 | |
AUX THD | 0.39 | 0.227 | 0.133 | 0.08 | 0.047 | 0.024 | 0.026 | 2.73 |
ずいぶん以前から、プロのオーディオ業界では定評のあるドイツTelefunken社のミキサーコンソールに興味があったが、値段もさることながらなかなか情報も無くまして実際にその音を聞く機会がなかった。
そのうち、オークションにこれらに使用されたユニットが出始めたが、世界のスタジオ関係者と思われる人たちの高値の入札を眺めるだけだった。しかし、そのうち運良くいくつかのユニットが手に入りだしたが、それからが大変で関連のマニュアルを探すが、運良く手に入ってもすべてドイツ語で書かれているので内容はさっぱり分からずで閉口した。
しかし、何とか接続して音が出るところまでたどり着いた。接続されているのは、MIKE AMPはANT V676Bと4CHの音声分配器TAB V380それにVu用のデテクタAMP TAB U370bとANTのLED DISPLAYのシステムで0db出力とした。MIKE AMPと4CHの分配器の間は、ALTEC社のマッチングトランスを2個介して接続している。
使用電源 DC +24v 約90mA
GAIN保障 +6dbm
最大出力 +6dbm
周波数特性 40Hz--15kHz 0.2dbm
S/N比 −106dbm
TAB V382a 6CH Distribute Amp
NemannのLine AMPであるV475−2をMike AMPに挿入するために動作状況を調べてみた。このLine AMPは放送あるいはスタジオ録音用の世界的に有名な一品だが、何せ1979年代製という事もあり、事前に特性のチェックは必要なのと、取扱説明書が例によりドイツ語なので、細かい点が理解できない。
基本的な性能は
通過帯域 40Hz−15KHz +−1db以内
最大出力 +22db at300オーム負荷
S/N 15KHz −65db以下
AMP自体は、ドイツ製の標準コネクター31pのプラグイン構造で、L/R2CHs独立となっており、両チャンネルの電源グランドも別接続となっていてアイソレーションを取っている。
AMP 周波数特性 40Hz-15KHz +-0.2db
歪率 0.2%以内
出力 3.6オーム負荷で5.6W
入力1 20KOhms +6dbm
入力2 200Ohms
S/N −89dbm
SPの特性 150Hz-20 000Hz
ANT O670VLの内部
5.5cm径のスピーカーと5.5W出力のAMPからなるUnitで、内蔵スピーカーはf0が150Hzという事もあるが非常に明瞭度の良い音を出す。
外部スピーカーに切り替えると使用スピーカーの性能を引き出してくれる。
是は、スタジオとのやり取りを目的にしているので、低域を出しすぎると明瞭度に影響する為と思われるがスペック的には十分だ。
AMP部はAクラス動作で歪率も十分低く、ICを使ったAMPと異なった音色を出すのではとの思惑は見事に当たった感がある。
前回作成し、ユニットを2CH収容したが、標準の2Uケースに入れたため、内容の割には大きくなり、19インチのラックに入れて使用するには都合が良いが、単体使用にはイマイチの為、作り直すことにした。
中身は、2CHのユニットを収容しそれぞれを切り替えて使用することが可能で、実際は外部スピーカーとしてオーラトーンのモニタースピーカーを接続して使っている
測定結果は上記の通りだが、規格どおり40Hz〜15KHzの帯域内で0.1db0.05%以内に収まっていた。
LINE AMPとして使用するには前段のMike AMPの出力が0dbとすると、−20dbのPADを入れてLINE出力を0dbとして使えばよさそうだ
入力LEVEL | 出力LEVEL | 歪率 | |
---|---|---|---|
−40db | −15db | 0.063% | |
−20db | +5db | 0.0066% | |
−15db | +10db | 0.004% | |
−10db | +15db | 0.0027% | |
−5db | +20db | 0.0025% | |
0db | +25db | 0.004% | |
−10db | +14.91db | 0.006% | 20KHzの測定 |
-10db | +11.04.db | 0.0164% | 20Hzの測定 |
Amphenol Tuchel T2701の23Pのコネクションは左記の通りとなっている。
是はデーターが無いため、プリント基板から読み取った為間違いないと思う。
(2008.04.06掲載).
兼ねてから手に入れてあったANT製O670VLのTalkback用Unitをケースに組み込んだ。このUnitは、BPSL65という5.5CmのSPと5.6WのPA
AMPが内蔵され、ミキシングコンソールに組み込んで、スタジオ間との連絡用に使うものだ。だから普通のAMPと異なり外部からDC電圧でコントロールするミュート回路などの回路が組み込まれている。
入力レベルと出力レベルに誤差があるのは、MIKE AMPの後に13db GAINの4CH分配器が入っていることと、MIKE AMPの出力を分配器の入力に4分配することでのロス3dbが生じている為と思われる。
Telefunken ANTブランドのstereo led VUメーター、シーメンス社のLEDドライバーを2連装で32点のLEDを点灯させ、リリースタイムも規格どうりになっている。その動きはアナログ式のVUメーター以上にスムーズで、カラフルなためビジュアル的にも優れている
Telefunken W691St-Dのマスターフェーダーを取り付けました。でも、残念なことに例によってインフォメーションが有りませんので接続は何と無く判るものの、不安なため目下探しております。(2007.5.23)このフェダーはノイマンなどと同じでアクティブフェダーとなっており内部には補償用のAMPが内蔵されておりしかもライン入力用のトランスが2Ch分ある為見かけ以上に重量がある。
内部構造は素晴らしく。フェダーの命のスライド機構などは単に無垢のシャフト上をメッキの金属片が移動しているだけだか,精度か良いのだろう極めてスムーズに動いてくれる。仕事上国産のフェダーをいろいろ使ったが足元にも及ばない。
9pinのDサブコネクターは4CH出力のLINE AMPの電源が入るとコントロール信号が出力され、後続のLimCompresserと6CHの音声分配器にACが供給される。したがってMIKE
AMPのヘッドは常時入れぱなしの状態。
今回はオーディオということもありケースはすべて木製にし、ちょっと見にはマランツのアンプ風に組み立てた。しかし中はプラグインのユニット構造なので、アルミの平板とLアングルでユニットラックを作り上げたが、TABとANTの構造寸法が異なるためかなり複雑な構造となった。
また、アルミ材がアルマイト処理されているものを使ったのでアース処理に気を使ったが、それが効したのかRFの回り込み等一切無く快適に動いている。個人的にコモンモードフィルターと称するコア材を、南京玉簾よろしく機械の後ろにいっぱいぶら下げるのは嫌いなので、今回も入れていない。
入力ATT | SSG入力レベル | 本体OUTレベル | 歪 率 | |
---|---|---|---|---|
-40db | -60db | -10db | 0.46% | |
-40db | -50db | 0db | 0.15% | |
-40db | -40db | +10db | 0.05% |
基本性能
このPanpot Unitはご承知のようにL CH とR CHの入力をどちらかのCHへ振り分けたりMixしたり出来るもので今回これをFader代わりに使おうというもの。
このUnitはコネクターがAmphenol Tuchel T2701タイプの23PでNuemannやTelefunkenに多用されている。
回路的には、.独立のPP AMPがあり、入力回路にデテントタイプのPanpot用のVRがあってHigh受けと なっており、出力はLow出しとなっている。現在Mike
AMPのケースにマウントが終わり配線中で、終了後全体回路の測定を行う予定です。
-40dbの入力における周波数特性は、40Hzから20KHzまでの誤差は最大0.5db以内で以下の特性と照らしても最高のデーターとは言いがたいが、出てくる音はすばらしい。なおS/Nに関しては入力をダミーで補正して-87dbはクリアしている
測定は1KHzを基準とした。 総合GAINは25dbで前面ポテンションメーターで、−10db〜−17db可変できる。
なお、電源電圧24VDC消費電流12mA
MIKE AMPの設計をしている段階で、AUX入力とMIKEの入力をMixingし色んなソースに対応したいと思っていた。てな訳で上記のSamming
AMPを手に入れたのだが2CH分のFaderをつけるのは大げさだしと思っていた
矢先、このPanpotのUnitが手に入った。このUnitを使えばL CHにMike、 R CHをAUXとすれば旨くいくのだ。
最近ひょんなことから我が家にやってきたTABブランドのV382a 6CH distribute AMPを紹介しよう。
以前からこの系統のオーディオ分配用のAMPが欲しかったが、なぜか縁がナカエッタ。というのも以前から使用しているUSA製の8CHの分配AMPは、民生用のVRを多用しているので「ガリ」に悩まされているし、NECの局用分配AMPも持っているがはいろいろ不具合があって使う気がしなかった。
ただ、いまさらこの分配AMPに変えたから、前期のオーバーオールの特性がずば抜けてよくなるとも思えないので、今のシステムのままはたらそうか思案中です。
この系統の分配AMPは、各メーカーが出しておりTELEFUNKENではこのV382が、NEUMANNではV482が有名です。
ブログのほうにも掲載したが、TabのV382と同じくTabのV682が手に入ったのでこの2台をオールインワンにしたSteleo対応のAudio分配器を作成した。
これまで使用してきた10CHのAudio分配器は民生用のやつで、測定してみると今回のものとほとんど変わらなかったが、入れ替えてみて驚いた。
まず、第一印象はS/Nが明らかに良くなっている事と、それに伴い細かな音の明瞭度のよさが変わったことだ。この辺が測定結果では出ないところで、このシリーズを使ってみて何度も思い知らされた。
下の写真は内部の様子だが、左側がTabのV382で右側がTabのV682だ。真ん中の部分が電源部で、3端子を使わないでノイズの面で10dbくらい良い昔ながらの723を使った安定化回路を組で24Vを供給している。現在は平滑用のコンデンサーを追加し安定化回路を強化してある。