途中トランスを巻き変えたり定数を変更したりと、トリミングを繰り返し、どうにか今のデーターが得られたが、昔20年くらい前に実験したSD5000やSD210を使ったものと比較すると見劣りする。
今後、回路を変更して40dbを目標に実験を続けるつもりです。
これは1st LOのPLL回路に多少の改良を加えることにより3-4db改良された結果かですが、ローデシュワルツのSSGを1st LO代わりに接続したものと比較し5-6db悪くなっている。こうなるとPLL回路のC/N比を上げなければならないが、既に考えられる点は処置済みなので、残りは大幅な変更をしなければならない。
しかし、新たに作るのならいざ知らず既存のスペースに改良して新たに組み込むのは至難の技となろう。てなわけで現在思案中です。
上記データーと同条件で入力を加えたもの画像がぶれているのは勘弁願いたい。
-90.5dbの表示はPas Band外のノイズレベルこの2つの波形観測の違いについて、ある人と話しているのだ2Toneの場合IM2.IM3などの歪生じそれらの周辺に夫々フェーズノイズがまとわり、結果的にPas
Band内にノイズとして現れているのではないかと思われる。
このレベルで気にする必要はないといってくれる人もいるのだが.....見れば気になるのが人情だ
回路的には94年のQSTRohde氏が発表したものをFETに置き換えて実験した。
左側SMAがLo入力、右のSMAがRF入力で、Vccは20V、2本で70mAの電流を流している。このU322はドレイン損失が3Wあるので100mAくらい流したい所だが、実験でつけた放熱器が小さいためこのまま実験した。
Lo 30Mhz +15dbm
RF 7.05Mhz 600Hz2Tone -3dbm
IF 22.85Mhz -10.7dbm
IM3 65.2db
IP3 29.6db
Vcc20V 70mA
スキャナーでオリジナルパネルを取り込み、Paintshopにて画像処理したもので版下を作り、OHPシートにプリントアウトして、アイセロ張りの版に焼き付け原版を作った。ここまではプリント碁版の作成と同じで我が家の焼付け機では6分10秒がベスト。
現像は水に3分間侵して行い、シャワーで不要部分を抜くが版が崩れるのは焼付け不足逆に抜けにくいのは焼付けのし過ぎのようだ。
印刷には、位置決め等があるので、面倒でも謄写版のような印刷台を作成することを薦めます。
シルクスクリーンと印刷物のギャップは2mmとした、版の保持具を3mmのlアングルで作成し、印刷物の厚みに応じて保持具にスペーサーを入れて調節する構造。
インクは、パネルを鉄板で作成しエポキシ系の黒の艶消しで塗装したこともあり、金属用のインク(2液混合型)を使用し、硬化剤を混ぜた後希釈液で希望の粘度になるようよく練り合わせる。
粘度の目安として蜂蜜ぐらいの硬さが良かった。硬いとカスレ軟らかいとニジム。印刷後は、自然乾燥でよいが、ホットプレートで80度で60分間焼付けを行った。
この方がインクの密着度と硬度が増すようだ。処理後インクはパネルより盛り上がり光沢が出てきて完成となった。 直、失敗した場合は、希釈液で丁寧にインクを拭き取り再度印刷すればよい。
左側に増設した平滑コンのユニット
ANT入力に915Hzセパレーション-40dbuのレベルで加え450KHzのIF出力で観察したもので、現在84.1dbのノイズがPas Band内に出ている
全体のS/N比を上げようとTranslatorの重箱の隅をつっく様なことをやっている。しかしなかなか一筋縄ではいかなく、オリジナルのデーターが残っていないので以前と比較して、現在はこうなっている
との結果を示されないが、下記の様なデーターが取れている。
新設したロータリエンコーダーと接続用のフラットケーブルアセンブリー
Rockwell CollinsのHF-80シリーズは、単体で使用する場合、周波数設定がサムホィ〜ルスイッチでセレクトするため固定周波数の場合はともかく、アマチュア的には大変使いずらい物となる。特に受信機の場合は致命的となる。この問題を解消するのには同社の851S-1を選択すれば問題はないのだが、高価なのと珠数が少ないので困難だろうと思われる。そこで、以前よりこうした理由で使われてなかったHF-8050Aを、サムホィ〜ルからダイヤルセレクトに改造することにした。 改造に当たってのコンセプトは、 1. パネル面での大幅な改造を極力避け、スイッチボードのパネルのみの改造とした。 2 ダイヤルコントロールは、10Hzから100KHzまでとして、1MHと10MHZの桁は 既存のサムホィ〜ルを使用する
. 3 使用感を高めるために、電源のOFF時に使用周波数を記憶させ再度電源ON時に自動 で復帰する。メモリー機能を設定する。 4 インスタントレタリングではなくシルク印刷でパネル文字の印刷をする 5. この改造が終了した後FRONT
ENDの強化を実施する。 こうしたコンセプトで製作を始めコントロールボードが完成し、フロントパネルとフラットケーブルで接続しランニングテストをして いるのが下3枚の写真だ。サムホィールとディスプレイの表示が違うのを注目して下さい。
Translatorの改良を実験しているうちに、1st Mixerも気になってきて、何とかオリジナルのU322の定数を変更しもう少しIP3を高めたくなり実験を始めた。とりあえず、生基板上にバラックで組み上げてテストしてみた。我が家の環境では、Loは+15dbjまでRF入力は7050Khzの約600Hzセパレーションで0db出力の2トーンしかも、スペアナは最高40Mhzまでという状態での測定。
(2008.5.28追記)
パネル裏のメインカードケージに設置した、コントロールとメモリー回路、円筒形の青いパーツはメモリーバックアップ用のバッテリー。このタイプの機械はフラットケーブルが多用されているので、このケーブルの処理をうまく行わないと、重なったケーブルが思わぬ厚みとなる。
回路的には、ロータリーエンコーダーの出力をプリセッタブルのカウンター回路に入力し、BCD出力にてPLL回路をコントロールする。他の回路は全てメモリー回路とそれに纏わるコントロール用のタイミング回路からなっている。PICを使ってとも考えたが、この程度の回路は、ロジックICにて組んでも大して使用ICの数は減らないので、使い慣れたC-MOSにて組み上げた。
5系統ある電源部の平滑回路を強化するため、写真の左側のようにボードを作りコンデンサーを追加した。最近の電解コンデンサーは随分小型になったのに驚かされながら全ての系統で約43000uFと約4倍近い容量となった