Collins 75A-4 HF Reciver
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改造されまくったCollins 75A-4の内部

Repairついでに洗浄して綺麗になったリダクションノブ

今更の感がないわけでもないが、Collins機器の番外編ということで登場させた
この75A-4は我が家にやってきたのは今から25年ほど前になるが、私にとっては3台目のA4だった。というのもそれ以前に使ったA4は自分なりに工夫し使いやすいように改造し、主にDXに使用していた。もちろんそのまろやかな音色に惹かれローカルラグチュウにも愛用していた。しかし使用アンテナの大型化に伴い、混変調の弱さやセパレート運用の限界を感じトランシーバーの運用に変わっていった。
そして使われなくなった我が家の75A-4を友人が故障した75A-4と交換してくれということで交換し、そのまま倉庫にしまいこんでおいた。整理をする度にいつかは修理して動く状態にしようと思いつつ25年の年月が過ぎてしまった。
リタイアをし、時間が少し取れるようになったので12月に入って倉庫から引っ張り出して裏蓋をはずし中をのぞいてみた。

この75A-4は,以前の持ち主から中を相当いじってあるよと聞いていたが、パッと見でもいじり過ぎて中がクチャクチャの状態は一目瞭然だった。追加された部品が乱雑にぶら下がっているし、結束されたケーブルも切り離して丸めてあるしで大変な代物だった。世の中にはこうしたものが完動美品ということで売られていると思うと恐ろしい話だ。

仕方がないのでマニュアル片手に、元の状態に戻し始めた。これがなかなか大変な手間で、従来の配線をそのまま使って配線を追っかけてゆくのだがいじられ過ぎてわからないのが何本か出てくる,それをハ゜ズルを解くように探っていく。

25年ぶりに復活した我が家のCollins 75A-4

この75A-4改造された場所を探すよりはと、電源回路オウディオ出力段・検波回路と順番にマニュアルと比較しながら元の回路に戻しつつ、抵抗値を調べて狂っているのは取り替えていった。下の写真は行く先不明の途中で切断された配線を探り出し、元の回路に接続して極力オリジナルの状態に戻した。
 また古いスプラーグのブラックビューティは、同じのものが手に入るが製造後50年以上たっていることですべて撤去し、全てキャパシタンスメーターでチェックしたMPコンに変更してほぼ元に戻したIF段だ。オリジナルと変更したのは、以前の75A-4でも実施した平滑回路を一段多くし、75A-4の弱点といわれるハム対策をしたことぐらいでほぼ同じだ。