Title9-3.GIF (2758 バイト) Orient BC7C 末頃  Eurasia 

BC7C中頃   gya_r_bg.gif (1063 バイト) BC6C

紀元前605年頃 古代オリエント 〜 四王国分立時代


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概略

 アッシリア  BC648:アッシュル=バニパル、バビロニアの反乱を鎮圧。同地をアッシリアの属州として直接統治。(〜BC626)バビロン第9王朝は空位となり、滅亡。新バビロニアへ。
 BC652 メディア(?〜BC546)、キャクサレス2世即位(〜BC612)、スキタイ人を攻撃。アッシリア攻撃を再開しニネヴェを攻囲。新バビロニアと同盟し、領土を拡大。
   BC626 アッシリア、短期で王位が変わる。王国衰微。
   BC612:首都ニネヴェ、メディア・新バビロニア連合軍に破壊され陥落。アッシリア帝国滅亡。新バビロニア・メディア・エジプト・リディア、4国並立、対立(〜BC539)
   BC591 メディア王キャサクレス、小アジアに侵入し、リディアを攻撃(〜BC583)
新バビロニア  BC647 バビロン カンダラス、第9王朝最後の王に即位(〜BC627)
   BC626:カルデア人の君主ナボポラッサル、アッシリア人を破り、独立、新バビロニア建国(〜BC539) 
   BC605 ネブカドネザル2世(〜BC562)、カルケミシュの戦いでエジプト軍に完勝。ユーフラテス川中流域からシリアまでを支配。
   BC582 ユダヤ人の第三回バビロニア捕囚。(〜BC538)
   BC561 エヴィル=メロダク即位(〜BC560)この頃より新バビロニア王国衰退。
   BC559 ネリグリッサル即位(〜BC556)
   BC555:ナボニドゥス、新バビロニア最後の王に即位(〜BC539)
   BC539:ペルシアのキュロス2世、バビロンを占領。新バビロニア王国滅亡。
メディア  イラン高原東部から北西部へ勢力を拡大したメディア人が興した国。アッシリアの弱体化に乗じてリディア王国との境あたりまで西進し、アッシリアの首都ニネヴェを包囲するが、北方の黒海あたりから遊牧民族スキタイ人が攻め寄せ、一時的に支配下に入ったが、統治を維持できないスキタイ人を追い出し、BC612年新バビロニアと連合して、ニネヴェを陥落させ、アッシリアを滅亡させた。*1
   BC591 メディア王キャサクレス、小アジアに侵入し、リディアを攻撃(〜BC583)
   BC585 メディア王アステュアゲス(第2代)即位(〜BC550)。ウラルトゥを滅ぼし、属国とする。 
   BC555 ペルシアのキュロス2世により滅ぼされる。
 リディア  リディア(BC670〜BC546)、ギュゲス王、対キンメリア戦争で戦死。アルデュス即位(〜BC610)、小アジアにキンメリアの勢力振るう。
   BC630 初めての貨幣(金銀合金のエレクトロン貨幣)を鋳造。ギリシア諸都市に貨幣普及。
   BC585 リディア王アリュアッテスとメディア王キャサクレス、休戦条約、国境をハリュス川と定める。
   BC560 クロイソス即位(〜BC546)、リディア最盛期。小アジア沿岸のギリシア諸都市を征服。
   BC546 クロイソス王、ペルシア王キュロスに敗れ、リディア王国滅亡。
ペルシア  BC700頃、初期アケメネス朝開始
 ゾロアスター教開祖ザラスシュトラ生まれる
 BC640 キュロス1世(〜BC600)即位。アリアラムネスも即位(〜BC590)し、領土2分。
 カンビュセス1世(BC600〜559)
 BC590 アルサメス即位(〜BC550)
   BC559 キュロス2世(アケメネス家出身)、ペルシア王位を継承(〜BC530)
   BC555:キュロス2世、メディア王国の首都エクバタナを占領し、同国を併合。アケメネス朝ペルシア成立。メディア王国滅亡。
   BC546:キュロス2世、小アジアのリディア王国及び諸都市を滅ぼし、属州とする。小アジア全域を支配。
   BC539:ペルシアのキュロス2世、バビロンを占領。新バビロニア王国滅亡。
   BC529 キュロス2世、スキタイ系のマッサゲタイ人との戦闘中に戦死。
   BC529 カンビュセス2世即位(〜BC522)、BC525エジプト遠征。オリエント世界の支配達成。
   BC521 カンビュセス2世、カルタゴ、エチオピア、アンマンへの遠征に失敗。その後、精神異常となり神官の謀反に暗殺される。ダレイオスらが謀反を起こした神官を殺害し、民主制、寡頭制、独裁制などを議論し、独裁制となり、ダレイオスが即位する。*1
エジプト  BC664 第25王朝タヌトアメン(〜BC656)、ヌビアより北上してメンフィスのアッシリア軍と戦い敗北、撤退。テーベ占領される。エジプト全土アッシリアの支配下に入る。
   BC655 プサムティコス1世(〜BC610)、アッシリアから独立し、王に即位。分裂していたエジプトを再統一。アメン信仰を復活。民衆文字(デモティック)の使用始まる。 
   BC610 ネホ2世(〜BC595)、即位直後、アッシリア救援にハランに急行するも失敗(アッシリアはメディア・新バビロニア連合軍に攻められ滅亡)。ナイル川と紅海をつなぐ運河の開削に着工。
   BC595 プサムティコス2世即位(〜BC589)
   BC589(26王朝)アプリエス即位(〜BC570)、バビロニア人に挑戦。
   BC586 アプリエス、ユダ救援のため進軍するが、バビロニア人に敗れ、退去。
 BC570 アマシス、王位を簒奪し即位(〜BC526)、交易促進、デルタ地帯のギリシア人活躍。
   BC547 アマシス(BC570〜526)、ペルシアに対抗して、リュディア・バビロニア・スパルタと同盟。
   BC525 ペルシウムの戦い:エジプト(27王朝)、ペルシアのカンビュセス2世に敗れ、ペルシアの属州となる。
イスラエル  BC640 ユダ王国(932〜586)、ヨシヤ即位(〜BC609)領土拡大と経済的繁栄の時代。アッシリアの属州となっていたイスラエルを奪回。
   BC629 ヨシヤ、ヤハウェ信仰をめざす宗教改革に着手。
   BC609 ヨシヤ、ネホ2世に敗れる。ユダ、エジプトの属国となる。イェホアハズ王位に就くが、エジプトへ連れ去られる。
 BC597 イェホヤキン即位、ネブカドネザル2世のバビロニア軍に降伏、指導者階層1万人とともにバビロニア捕囚(第一回)。
 BC588 ツェデキヤ、預言者エレミヤの助言に背き、バビロニアへの臣従関係破棄を宣言。
   BC586 イェルサレム落城、ユダ王国滅亡(BC928〜)新バビロニアの属州となる。第二回バビロニア捕囚。
   BC538 キュロス2世、ユダヤ人に祖国帰還許可勅令。指導者ゼルバベルを第2代ユダヤ州総督に任命。ペルシアのユダヤ支配時代。
地中海  BC600 第一神聖戦争(〜BC590)、デルフォイ巡礼に対する通過税をめぐり、フォキス人に隣保同盟が宣戦。指揮を執ったテッサリア、中部ギリシアで優勢となる。
   BC594 アテネでソロンの改革
   BC585 イオニア(ミレトス)学派の創始者タレス、日食を予言。
   BC578 ローマ 第6代セルウィウス=トゥリウス即位(〜BC534)、ローマ市の城壁を築き、行政改革を行う
   BC575 アテネで貨幣鋳造始まる。
   BC546 リディア王国滅亡により、東方のギリシア人、ペルシアの支配下に入る

 

資料  『世界史大年表』(山川出版社)石橋秀雄 他。
 『教養としてのギリシア・ローマ』(東洋経済新報社、中村聡一著) *1