Title9-3.GIF (2758 バイト) Europe568年 Europe

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ビザンツ帝国によるイタリア再征服は続かず、ランゴバルド族が支配

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概略

ビザンツ帝国はユスティニアヌス1世のもと西ローマ帝国東部の再征服を進めたが、565年ユスティニアヌス1世と将軍ベルサリウスが前後して死去すると、再征服した領土を維持することができなかった。ヨーロッパの輪郭は西の方へと膨らみ、東の方からしぼんでいく。ユスティアヌスが引き起こした戦争により、北アフリカ、スペイン、それと回復とほど遠いイタリアにおびただしい数の略奪を残した。100万人いたローマも異民族支配、争奪戦争による荒廃、疫病などにより3万人に減少していた。とで二人の将軍が活躍した。一人はベルサリウスで、イタリア半島の征服、帝国内の人民蜂起の鎮圧、ペルシアとの戦争、ヴァンダル王国。568年にはアルプスを越えてきたランゴバルド族に支配されるようになった。


ビザンツ帝国によるイタリア再征服は続かず、ランゴバルド族が支配
561年  フランク王国クロタール1世没(511〜)、フランク王国再び4王国に分裂。
562年  アヴァール族、チューリンゲン地方に侵入。
563年  ブリタニアの聖コルンバヌス、スコットランドにアイオナ修道院を設立;スコットランドの改宗はじまる。
565年  ブリタニア、ピクト人、北部に勢力を確立。
 ビザンツ帝国ユスティニアヌス1世没(527〜)、ユスティニアヌス2世即位(〜578)。
567年   フランク王国、アウストラシア・ネウストリア・ブルグンドの3王国に分かれる。
 西ゴート レオヴィギルド王(〜586)、スペイン海岸のビザンツ勢力を駆逐。
 アヴァールが、ゲルマン系のゲピダエを滅ぼす。
568年  アルボイン王ランゴバルド族を率いて北イタリアに侵入し、王国を建設(〜774)、パヴィアを首都とする。
 アヴァール人、ドナウ川沿岸に進出、ビザンツと戦う。また、フランクを攻撃。

資料 塩野七生 『ローマ人の物語XIV キリスト教の勝利』
石橋秀雄他 『世界史大年表』
サイモン・ジェンキンス 『ヨーロッパ全史』