Title9-3.GIF (2758 バイト) Europe193年   

184年 gya_l_bg.gif (1060 バイト)   gya_r_bg.gif (1063 バイト) 199年

コンモドゥス帝暗殺以後にアフリカ出身のセウェレスが皇帝となる

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概略

コンモドゥス帝は、娘ルキラや部下の暗殺計画が度々発覚し、部下への不信を募らせる。しかし、192年親衛隊長官により暗殺される。その後、親衛隊はペルティナクスを皇帝に擁立するが、後には親衛隊により暗殺された。ローマでは、ディディウス=ユリアヌスが帝位を競売で競り落とし皇帝となったり、シリア総督ペスケンニウス=ニゲルが部下の軍団にかつがれて皇帝を僭称したりすると、上パンノニア総督セプティミウス=セウェルスも部下の軍団の支持を得て皇帝となった。この中から、セウェレスがヨーロッパ出身以外の最初のアフリカ人皇帝となっていく。


コンモドゥス帝暗殺以後にアフリカ出身のセウェレスが皇帝となる
185年 ペレンニス処刑される。クレアンデル、親衛隊長官となり、暴政を行う(〜189)
186年 ペルティナクス、ブリタニアの軍隊の反乱を鎮圧
マテルヌス、反乱を起こしてガリア・スペイン・イタリアでゲリラ戦を続行
187年 イタリアに疫病流行
188年 コンモドゥスの暗殺計画、再び挫折
189年 官職売買により、コンスル25人立つ
ローマに飢饉
コンモドゥス、クレアンデルを処刑
ローマ司教ウィクトル1世就任(〜198)
190年 ペルティナクス、アフリカの反乱を鎮圧
192年 コンモドゥス、宮廷陰謀で親衛隊長官ラエトゥスらに暗殺される
193年 親衛隊、ペルティナクス帝を擁立。ペルティナクス、親衛隊に暗殺される。
ディディウス=ユリアヌス、帝位を競り落として即位
シリア軍団、シリア総督ペスケンニウス=ニゲル僭帝を擁立
上パンノニア総督セプティミウス=セウェルス、パンノニア軍団に擁立される
セウェルス、ローマを占領、元老院の承認を受け即位(〜211);ヨーロッパ出身以外の最初のアフリカ人皇帝
ユリアヌス、廃位され刑死
ブリタニア軍団、ブリタニア総督クロディウス=アルビヌスを擁立
セウェルス、アルビヌスを副帝とし、シリアに向かう
ニゲルに降ったビザンティウム市の攻囲始まる(〜196)
セウェルス、親衛隊を解散し、イタリア人以外の属州軍団兵で再編成


資料 塩野七生 『ローマ人の物語XIV キリスト教の勝利』
石橋秀雄他 『世界史大年表』
サイモン・ジェンキンス 『ヨーロッパ全史』