五賢帝時代はじまる~ネルヴァ、トラヤヌス |
85年 |
ドミティアヌス、終身ケンソルに就任 |
ダキアのデケバルス王(~106)、モエシア軍団を破りダキアを統一。ダキア人、ローマ領モエシアに侵入し戦う(~89) |
86年 |
ドミティアヌス、「主にして神」と称し、専制君主化。 |
モエシアを東西属州に分割 |
88年 |
ドミティアヌス、タパエでダキアを破る |
「世紀の祭典」挙行される |
89年 |
ドミティアヌス、ダキア王デケパルスと講和し属王と認める |
ドミティアヌス、ローマに凱旋 |
ゲルマニア総督サトゥルニウス、1月モグンティアクムで皇帝を宣したが敗死 |
90年 |
属州上下ゲルマニア、設立される |
属州ユダヤのヤブネにおいて、ユダヤ教正典結集会議開催 |
91年 |
トラヤヌス、コンスルに就任 |
92年 |
ドミティアヌス、属州のブドウ栽培を制限 |
ca.パラティヌスの丘にドミティアヌスの宮殿完成 |
93年 |
アグリコラ没 |
94年 |
キリスト教徒、ローマで迫害される(~95) |
エピクテトスらの哲学者、イタリアから追放される |
95年 |
元コンスルのクレメンスとグラブリオ、処刑される(国家反逆罪、あるいはキリスト教信仰による) |
96年 |
ドミティアヌス、皇妃ドミティアに暗殺される |
元老院議員ネルヴァ、皇帝に即位(~98);養子皇帝制始まる;五賢帝時代始まる(~180)(*1) |
97年 |
ネルヴァ、貧農のための土地分配法・穀物分配制度・救貧制度・水道整備など実施 |
親衛隊の謀反起こる |
フロンティヌス(ca.30~104)水道長官となり、『ローマ市の水道書』を著す |
98年 |
ネルヴァ没(96~)。養子のスペイン生まれの上ゲルマニア総督トラヤヌス即位(~117);最初の属州出身皇帝 |
99年 |
ca.歴史家タキトゥス(ca.55~ca.120)、『ゲルマニア』を表す |
100年 |
トラヤヌス、即位後初めてローマに到着 |
トラヤヌス、北アフリカに植民地タムガディを建設 |
ca.プルタルコス『列伝』を著す |
ca.1C末;『マタイ福音書』『ルカ福音書』『ヨハネ福音書』成立 |
101年 |
トラヤヌス、アリメンタ(救貧)制度を拡充 |
第一ダキア戦争(~102);トラヤヌス、ダキアに遠征 |
102年 |
トラヤヌス、ダキア王デケバルスを降し、和約締結;ダキア王、ローマに服従 |
105年 |
第二ダキア戦争(~106);トラヤヌス、モエシアに侵入したダキアと戦う |
106年 |
アラビア=ペトラエアのナバテア王国(*2)を併合し、属州アラビアとする |
ローマ、ダキアの根拠地サルミゼゲトゥサを占領。デケバルス自殺、ダキア降伏。属州ダキア設立される。 |
パンノニア、東西2属州に分割される |
ダマスコスのアポロドロス、ドナウ川ドロベタに石橋を架ける |