Title9-3.GIF (2758 バイト) ブワイフ朝 . . . . . . . . . . . . . . . .

BOUYIDES(BUWAYHIDS)

開祖 アリー・アッダウラ 支配民族  
興亡 932年〜1055年 首都  イスパハン

建国

 ブワイフ家のアリーが北部イランのアッラジャーンを支配し、ブワイフ朝を樹立した。その後ブワイフ家のアリー/ハサン/アフマドの3兄弟はシラーズを占領し、北イランのジャール朝が衰退すると完全に自立するようになる。

中興

 946年アフマドがバクダードに入城し、武家政治を始めるとアッバース朝カリフは宗教的権威のみの存在となる。ファールス分派2代目のアドゥード・アッダウラ(949〜983)が最盛期となり、アッバース朝カリフの権威のもとでイラン、イラクを統治し、シーア派の宗教的建築物の修復、巡礼の奨励、バクダードに病院を建てるなどした。バンド・エ・アミル(王者のダム)は彼の設けたもの。974年トルコ系将軍バフティヤールのクーデターが起き、カリフのムーティーを廃し、ターイーを即位させる。979年には、ハムダーン朝を滅ぼした。

滅亡

 アドゥード・アッダウラの死後、内戦となり、1029年カズニ朝によってジバールのブワイフ朝勢力が滅ぼされ、バグダードに残っていた勢力も1055年セルジューク朝トゥグリル・ベクのバグダード入城の際にイラクから駆逐され、1062年ファールスのブワイフ朝が滅んで、ブワイフ諸家が完全に滅亡した。

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ブワイフ朝 歴代国王
イマード・アッダウラ 'Imad al-Dawla 932〜949
アドゥード・アッダウラ 'Azud al-Dawla 949〜982
3 シャラフ・アッダウラ Sharfal al-Dawla 982〜989
4 サムサーム・アッダウラ Samsam al-Dawla 989〜998
5 バハー・アッダウラ Baha al-Dawla 998〜1012
6 スルターン・アッダウラ Imad al-Dawla 1012〜1024
7 イマード・ウッディーン Imad 'Udin 1024〜1048
8 ホスロー・フィールズ Khusrau Firuz 1048〜1055

※ケルマーン派、イスパハン派については省略

参考資料;『世界人名辞典(東洋編)』 東京堂出版