946年アフマドがバクダードに入城し、武家政治を始めるとアッバース朝カリフは宗教的権威のみの存在となる。ファールス分派2代目のアドゥード・アッダウラ(949〜983)が最盛期となり、アッバース朝カリフの権威のもとでイラン、イラクを統治し、シーア派の宗教的建築物の修復、巡礼の奨励、バクダードに病院を建てるなどした。バンド・エ・アミル(王者のダム)は彼の設けたもの。974年トルコ系将軍バフティヤールのクーデターが起き、カリフのムーティーを廃し、ターイーを即位させる。979年には、ハムダーン朝を滅ぼした。
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