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建国
トルコ系セルジューク族はアラル海東方でカズニ朝の支配を受けていた。カラハン朝の侵略に刺激され、カズニ朝マフムードの死後、トゥグリル・ベクが率いて王位を宣言した。
トゥグリル・ベクは1055年バグダードに入城し、ブワイフ朝を滅ぼし、アッバース朝カリフからスルタンの称号を受ける。トゥグリル・ベクは1063年没。1063年に宰相となったペルシア人ニザーム=アル=ムルクによって、ニザーミーヤ学院が設立された。スンナ派の教義を広めるために主要諸都市に設けられた。仏教の僧院に学んだといわれ、西方に伝わって「大学」となる。
支配地域の小国の独立や十字軍およびビザンティン帝国により小アジアの大部分(王国西方)を奪回され、また、1141年にはカラ=キタイ(西遼)に敗れ、中央アジア(王国東方)での支配権を失い、ついには1157年滅亡する。1077年に小アジアで成立したルーム=セルジューク朝は残ることになる。
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参考資料;『世界人名辞典(東洋編)』 東京堂出版