千里鍼療院

漢方医学・鍼灸学 による独特な痛みを解消するペイン治療
        
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脳のアンチエッジングー認知症の予防Q&A

Q:物忘れがひどくなった、認知症になり たくないと言う声を良く耳にします。
A:高齢化に伴い認知症の発病率も高くなるため、皆様の関心も高くなりますね。認知症は、年を取るに従発症するものもあるし、若くて発症するものもありま す。

Q:年を取って発症しやすい認知症はどん なものですか?それはなぜですか?
A:加齢に関連する認知症の代表的なものはアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症です。アルツハイマー型認知症とは、年を取るにしたがって、動脈硬化等 の原因による、全身臓器の機能低下と、脳を巡る血流がスムーズに行われず、脳神経細胞が死滅することが原因で脳が萎縮し、脳の機能が低下するために起こる ものです。脳血管性認知症とは、糖尿病、高脂血症など生活習慣病が原因で脳卒中など脳血管のつまりや破裂によって起こる脳神経細胞の障害によるものです。

Q:若くて発生する認知症はどんなもので すか?
A:最近、注目されているのは40歳から65歳までに発症するものですが、遺伝因子のベータアミロイドが脳に沈着すると言う説のほかに、向精神薬や、睡眠 導入剤、血糖降下剤など常用する薬の副作用が発症の原因になりうることが分かってきました。

Q:加齢や生活習慣病が原因であるとはよ く聞きますが、薬の副作用が原因になるということは恐ろしいですね。認知症って成る前に予防できますか?
A:食生活の見直をしたり、適当な運動を常に行ったりなどして、生活習慣病の予防を行うことと治療を早期に行うことが最も大切ですね。普段の生活に気を付 けていただけば、予防が期待できると言えます。
  中国医学においては、脳の機能を維持するためには、人間の成長、老化、生命力、生
殖能力に深い関係を持つ「腎」の健全性を保つことと、脳細胞に絶えず酸素、葡萄糖な
どの栄養分を供給する為の「サラサラな血流」を保ち続けることが一番大切だと考えて
います。

Q:腎と血流は脳にとってとても大事なこ とがわかりましたが、腎の健全性を高め、脳への血流を良くするために、中国医学ではどうのように対処するのですか
A:腎の健全性を高め、脳細胞の活性化を図るためには、「補腎法」と言う、鍼灸と漢方薬を使っての処方を行います。体の冷えや腰痛、夜尿の回数が多い、耳 鳴りや立ちくらみなどの症状が見られる場合には、腰と足の腎を健全にする経穴に刺鍼や灸を行います。漢方薬としては八味地黄丸などを服用します。目が疲れ やすい、のぼせ、血圧が高いなどの症状が見られる場合には、血圧を調整する首や足の経穴に刺鍼や灸を行い、漢方薬としては杞菊地黄丸を服用します。
   血流をよくするためには、背中や大腿部などの経穴に刺鍼をしたり、血流の改善、血圧を安定させるために当帰芍薬散や丹参滴丸の漢方薬を服用します。

Q:自宅での予防法として出来ることには どんなことがありますか?
A:元気に年を取って行くためには、良い生活習慣を身につけ、適切な運動を行い、向精神薬や睡眠導入剤などの薬の服用を控えるようにします。そして、中国 医学で重視されて
いる食養生、つまり腎の健全性を高める効果が非常にある、黒胡麻、黒豆、黒いキクラ
ゲなどの黒い食品を食卓の常備食として用意し、常に摂取することです。血液をサラサ
ラするには玉ねぎや納豆、サプリメントの田七やウコンなども大変効果的です。
   また、足経穴のマサージは非常に簡単であるけれど、大きな効果が期待できます。お風呂に入った時やテレビを見ながら、足底の経穴である湧泉(図1)を親指 で両足同時に10回押すことにより、補腎健脳・血圧安定が出来るのです。脳機能をいつまでも元気に維持するように、毎日マッサージを行い、認知症の予防に 心を掛けましょう。

F1図1


 







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