スーパーバイザー挨拶

  今年の春は寒い日が続いていたので、五月に入り、いっきに緑と花が美しく調和する季節になりました。ゴールデンウィークも過ぎ去り、いよいよ今年度のT研が始まります。
  会員の皆様には、ご参加を心から感謝を申し上げます。
  まず、会員及び参加者の皆様にご報告があります。昨年の総会では、熊本地震の後、復興に向けて私たちが身近にできることは何か?と考え、くまモン募金箱を置き会員及び参加者の皆さまからご寄付を募り46,060円が集まりました。そしてTEACCHプログラム研究会熊本支部にお送りさせていただきました。ご協力を感謝申し上げます。その時は、まだ余震が続く中で、ようやく学校が再開されたとのニュースに光を感じる一方で、発達障害のお子さんをお持ちのご家族はどのような生活を過ごされているのだろうか…と胸が痛みました。
  それから約1年が経過し、その間、TEACCHプログラム研究会熊本支部の橋口美代子支部長様から御礼のお手紙をいただきました。そして、今回熊本支部のさつきヶ丘保育園特別支援クラス統括保育士をされている今村三奈子さんから以下のお手紙をいただきました。

   千葉県TEACCHプログラム研究会の皆様
  熊本地震から一年が経ちました。震災後は、千葉県TEACCHプログラム研究会の皆様から心温まる寄付金も頂きました事、心より感謝申し上げます。
  熊本は、それぞれが強い気持ちを持って『復興』への道を進んでおりますが、報道等でもご覧の通り、大きく波打ちゆがんだ道路も手付かずの所や傾いたり潰れてしまったり…住めなくなった家もまだそのままになっている所やブルーシートを屋根に被せたままの家も多くあります。そのような様々が置かれた環境や建物の中で、何とか安定した日常を取り戻そうと生活をしています。
  震災を通して、私自身多くの事を学んだり改めて確認したりしたことがたくさんあります。
  私は私立保育園で特別支援クラスの保育士をしていますが、震災後、卒園児の薬が手に入らず困っていたところ、TEACCHでお世話になっているドクターが迅速に対応して下さいました。日頃からいかに広いネットワークを構築しておく事が大切かを感じました。成人施設の中では、地震により作業する建物が使用出来なくなったけれど、別の建物で今まで通り構造化を入れた事で、安心して作業が再開出来た、という話も聞きました。
  『TEACCH』の素晴らしさを改めて感じた私たちです。これからまだまだ時間はかかると思いますが、しっかりと前を向いて『熊本の復興』を目指して進んで行きたいと思います。
  その中でもさらにTEACCHを学び続けます。千葉の皆様とまた共に学べる機会があれば幸いです。熊本はこれからもパワフルに頑張ります!!

  今村さんのお手紙の中にある支援のネットワークを築くこと、自閉症の人たちに意味のある構造化された支援を取り入れることを、私たちも学んでいきたいと思います。今年度は成人の保護者の立場から神奈川県自閉症児・親の会連合会の山口さんと高橋さんからお話を伺うことも楽しみです。今回、総会の後に関西から度々お越しいただいている門眞一郎先生のご講演から千葉のT研がスタートし、お話を伺えますことを本当に幸せに思います。皆様、今年度もどうぞよろしくお願い致します。


                    千葉県TEACCHプログラム研究会  スーパーヴァイザー 安倍 陽子