代表挨拶

表情豊かなコミュニケーションを紡ぎ出すTEACCHプログラム研

究会

         

今年は、沖縄、奄美の梅雨入りは例年より遅め、九州北部、四国、中国、近畿、東海の梅雨入りは早めの発表となりました。そして、関東は?その前に台風2号の影響を受けた梅雨前線が刺激を受けて大雨が続いています。関東も東海地方と同時期に梅雨入りしておけば良かったのではと思っている人もいるのではないでしょうか。蒸し暑い日が続きますが、皆様お身体は大丈夫でしょうか。体育祭練習のなかでの熱中症のニュースを耳にすることが増えてきました。マスク生活から解放され、でも実は以外に以前ほどの体力維持がなされてきていなかったかもしれないことを感じる今日この頃です。
 5月5日に世界保健機構は新型コロナ「緊急事態宣言」終了を発表しました。
令和558日から新型コロナウイルス感染症は、感染症法上の位置づけが「5類感染症」に変更されました。58日以降の医療提供体制は、基本的に季節性インフルエンザ等の他の感染症と同様になります。マスクの着用についても、個人の主体的な選択を尊重し個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることを基本ということです。それから約一か月。通勤電車でのマスクの使用率は、85%(私の目算)です。さて、こういう情勢の中で、新型コロナ対策の学校でのマスク着用に対し、千葉県教委が「教職員が率先して外して指導を」などとする通知を発信し賛否の意見が寄せられていることについて、熊谷俊人知事は25日の定例記者会見で「同調圧力や惰性で(マスク着用が)続けられないよう環境作りを行う必要がある」と評価。反対意見には「外野の主張はもういい。子どもや保護者、教員などの状況で進めていけばいい」と当事者以外からの反応に苦言を呈した通知は保護者らから「児童・生徒がマスクを外す選択をしたくても外せない状況にある」との意見などを踏まえ、県教委が19日に県立学校や市町村教委に出した。(5月25日、千葉日報)みなさんは、これからどのような行動をとられる予定ですか。一人一人にその態度が求められる時期になっています。                          話が変わりますが、最近の国際情勢は、歴史が繰り返されるかのような情勢にも見えます。どのような情勢におきましても、私たちは叡智により、一人一人の本来あるべき良い状態(Well-Being)を求めていきたいものです。さて、新しい生活様式に心も体も馴染んでいるところではありますが、私たちは次の生活様式にアップグレードをすることが求められます。以前に戻ることではなく、コロナ禍において学んだ、本当に大事なことは何かを常に考え、探究する生活を続けることです。

 TEACCHプログラム研究会においても、自閉症の子どもたちにとっても生活の質をさらに豊かにできるように追究していきたいと思います。これからは表情を遮っていたマスクも必要でなくなります。みなさんの豊かな表情を確認しながらコミュニケーションができるようになります。これまで以上に豊かな心を培い、思いっきり表情豊かなコミュニケーションを楽しめるようにしたいものです。TEACCHプログラム研究会はその一助になれるように努めたいと思います。本年度は、昨年度に引き続き教育会館大ホールを使用しての総会を開催することができました。これも、千葉県の福祉関係、教育関係の皆様方からの多大なるご支援・ご協力及び会員の皆様のお力添えによるものと心より感謝申し上げます。     
 最後になりますが、表情豊かなコミュニケ―ションの輪を皆様のお力で拡げていきましょう。自閉症の人を含む全ての人がWell-Beingである一年になりますことを祈念し、ご挨拶に代えさせていただきます。本年度もどうぞよろしくお願いします。

          千葉県TEACCHプログラム研究会  代表 堀子 榮