代表挨拶


 平成30年度、長澤代表から引き継ぎ、新しく代表になりました西村と申します。どうぞよろしくお願いいたします。長澤代表には、10年間千葉県TEACCHプログラム研究会のためにご尽力いただき、心より感謝申し上げます。
 千葉県TEACCHプログラム研究会は平成14年に発足し、今年度で17年目になります。綿足は、この研究会の立ち上げの時からかかわらせていただいております。「多くの人が自閉症のことを理解して、適切な支援を行ってほしい」という強い気持ちを持ち、運営スタッフ一同はボランティアワークで本研究会を支えてきました。そして、スーパーバイザーの安倍陽子先生のお力添えで、様々な講師をお呼びすることができ、充実したセミナーを行ってくることができました。
 この間、国の制度や千葉県施策は整ってきて、教育や福祉に関して、自閉症をはじめとする発達障害の方への理解や障害特性に応じた適切な支援を広めようとする動きは高まってきています。しかし、実生活の中での自閉症の人たちの困り感や生きにくさは、どれだけ軽減されてきているでしょうか?教育や福祉の現場ではどうでしょうか?教育界では、高等学校でも本年度より「通級による指導」が始まり、千葉県では県立幕張総合高校と県立佐原高校の二校を皮切りにこの制度をスタートさせました。小学校・中学校の通級指導教室に続き、高等学校でも知的の遅れがない自閉症の人たちへの支援が行われるようになったことはとても意味あることです。しかし、一人一人に応じた支援をどのようにすればいいのか、現場の教員もまだ手探りの状態ではないでしょうか?特殊教育から特別支援教育に変わろうとしている頃、個別の支援計画を立てて、教育・福祉・医療が連携し、障害のある方たちを生涯に渡って支援を引き継いでいくことが提言されました。それからすでに15年以上がたっていますが、支援を引き継ぐことの難しさは今も続いているように思います。どのライフステージにおいても、自閉症にかかわるすべての人が、障害の特性を理解していかなければいけないのですが、それが難しい現実があるように思います。制度を活かしていくためにも、支援者の育成を継続的に行っていくことが不可欠です。
 千葉県TEACCHプログラム研究会では、本年度も国内で著名な講師をお招きしてセミナーを行います。自閉症にかかわる人たちの適切な支援のために、また、育成を計画している組織に対し、いつでも役に立てられる内容になっていると思います。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
 最後に、本研究会の後援をしていただいております千葉県教育委員会、千葉県知的障害者福祉協会、千葉県自閉症協会をはじめ多くの行政や関係団体の皆様のご協力に心より感謝申し上げますとともに、今後の引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

                               千葉県TEACCHプログラム研究会 代表 西村則子